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末日
「末日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
末日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春の盗賊」より 著者:太宰治
ついたのである。私の机のひき出しの中には、二十円はいっているのである。これは四月
末日までの、私たちの生活費の全部である。これを失えば、私は困るのである。ごはんを....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
月は誤植にあらず、アメリカでは一九四一年の大惨敗を記念するために従来の如く十二月
末日を過ぎても年号を改めることをなさず、その後は一九四一年十三月、一九四一年十四....
「樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
いった千古不滅の、あの名作名篇の幾つかである。 ――大正七年六月―― 昭和十年
末日附記 随筆集『筆のまに/\』は、佐佐木|竹柏園《ちくはくえん》先生御夫妻の共....
「猫の穴掘り」より 著者:寺田寅彦
が一変する。ここにも著しい異質の接触がある。 広小路の松坂屋へはいって見ると歳
末日曜の人出で言葉通り身動きの出来ない混雑である。メリヤスや靴下を並べた台の前に....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
われわれはただ正確を期するためにこの一事を言うのであるが、十六日はちょうど謝肉祭
末日の火曜日だった。それで人々はいろいろ躊躇《ちゅうちょ》したり気にかけたりし、....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
ばの発売で、当然そのころ以上の文書が殺到すべき筈であるが、実は、この過半数が五月
末日―六月に至ってまとめて殺到したのであった。このイワレは当分わからなかった。 ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
支払った。これを横浜のペルメルに渡す。ペルメルも中を改めて、満足を表明した。八月
末日までに品物の納入完了という契約であるが、早いほど良いからというペルメルのサイ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
一とするは、中村屋として当然のことであった。 株式組織となるとともに十二年四月
末日、我々家族は麹町平河町に住居を移し、新宿の家は全体を店として使うことになった....
「火の扉」より 著者:岸田国士
書の表には、「井出一徳遺書」と肉太に認められ、そのかたわらに、「昭和二十年十一月
末日以後ニ非レバ開封スベカラズ」と書き加えてある。 十一月
末日といえば、あとち....
「鬼」より 著者:織田作之助
通用するうちに、式をあげた方がいいだろうと説き伏せると、彼も漸く納得して、二月の
末日、やっと式ということになった。 仲人の私は花嫁側と一緒に式場で待っていたが....
「雑信(二)」より 著者:種田山頭火
は近々回章を出します。――田螺公) 五首ずつ集 最近作 二月
末日〆切 五首 (題□□□) 佐波郡三田尻駅前浴永不泣子宛 (椋鳥会『初凪』 大正二年一月)....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
切の通信機関が絶滅したのだ、米国の人はこれが世界の最終の審判日だと知り、いよいよ
末日の来たるを待つのみである。 六十一 更に夜半以後の有り様は又凄絶だ、天に広が....
「空罎」より 著者:服部之総
候」。 公文書というものはこんなふうなものだろう。 二 外国人に書かれた幕
末日本紀行中の異色はゴンチャロフのそれであろう。最近、平岡雅英氏のすぐれた訳筆で....
「撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
「攘夷」は幕
末日本の専売ではない。シナの方がもっと大規模でも深刻でもあった。そして朝鮮をこの....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
「云々の攘夷家」である。しょせん眼あって触手なき、福沢はインテリであった。 幕
末日本のなかに現実的にいっさいの曙光を見失っている彼は、彼自身の内部にあらゆるも....