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「末書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

末書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
陣中日誌(遺稿)」より 著者:山中貞雄
へ急グ 航行中ノ運送船ヨリ縄梯子ヲ降シ、モーターボートヨリ兵乗リウツル。 始末書ヲ書ク 上海ニテ司令官乗船、事務長ガ頼ム 司令官、兵ヲ事務長ノ室ヘ呼ブ ....
電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
った文字が、彼をして一道の光明を認めさせたのであった。それは―― 微罪不検挙(始末書提出) 活動写真撮影業及び活動写真機械及附属品販売業|並にフィルム現像、複写....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
る事も自分は承知して居りました。罹災の際には二度も同署に呼出され、其当時の状況始末書を取られて居ります。其当時身に一寸も暗い事はありませんから、警察から呼出され....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の通行も続く。馬籠の荒町にある村社の鳥居のために檜木を背伐りしたと言って、その始末書を取られるような細かい干渉がやって来る。村民の使用する煙草入れ、紙入れから、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
きき届けようと言って、その旨を耕雲斎に確答し、一橋中納言に捧呈する嘆願書並びに始末書を受け取って退営した。翌日甚七郎は未明に金沢藩の陣所を出発し、馬を駆って江州....
風流仏」より 著者:幸田露伴
しおき候|間御受納下され度候|不悉 亀屋吉兵衛様へ岩沼子爵|家従田原栄作とありて末書に珠運様とやらにも此旨御|鶴声相伝られたく候と筆を止めたるに加えて二百円何だ....
名勝地帯」より 著者:黒島伝治
なかった。同時に、そこは禁猟区だった。畠の岸で見つけた雲雀の卵を取って、罰金と仕末書を取られた者がある。農民たちは、それでも、名勝地帯だというんで怺えていた。今....
落雷のあと」より 著者:豊島与志雄
え。」と水町は太い声を出しました。 立川は没表情な顔で言いました。 「あとで始末書を書いて差出すことにします。どうせ仕事はありませんから……。」 水町は太い....
興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
向寺殿)御墓前において首尾よく切腹いたし候事と相成り候。しかれば子孫のため事の顛末書き残しおきたく、京都なる弟又次郎宅において筆を取り候。 某祖父は興津右兵衛....
だいこん」より 著者:久生十蘭
ラブ一同、九段坂の灰色の建物へ行くと、一人ずつ念入りに頭の中を検査されたうえ、始末書をとられ、花を抜いて南瓜畑にし、クラブの暖房装置をボイラーとも自発的に憲兵隊....
夜光虫」より 著者:織田作之助
る理由だったが、雪子も充分改心して地道な生活にはいると誓ったので、刑事は説諭と始末書だけで、釈放することにした。 やがて雪子は小沢の手によって針助の家から取り....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
かい?」 と三吉を振り返った。三吉はうなずいた。そしてついでに懐中から公儀の始末書状を取り出して見せた。が、それには眼もくれずに、 「丑満《うしみつ》近え子《....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
追掛けて来て、店から引摺出して店前で撲殺し、かつ徳永を飼主と認定するゆえ即時に始末書を警察へ出せと厳命した。丁度二葉亭は居合わしたので不法を詰ってかれこれ押問答....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
あります。研究学派の存在と相俟って研究材料の存在が三十種の一切経保存と無数の註解末書の存在によって立証されたのであります。 一言に言えば、日本には研究の仏教、....
芝、麻布」より 著者:小山内薫
いですなあ。」 なんでも、そんなことを若い法学士の署長さんがいった。そして、始末書を書かされた。それで済んだのかと思っていると、その始末書を証拠に起訴された。....