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末葉
「末葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
末葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
下六七人が、真田兄弟の働き心にくしと見て迫るのを、兵部丞にっこり笑って、「滋井の
末葉|海野小太郎幸氏が後裔真田一徳斎が二男兵部丞昌綱討ち取って功名にせよ」と名乗....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
、「無所得とはなんぞや」ということになるのです。中国の有名な学者|兪曲園(清朝の
末葉に「南兪北張」といわれ、張之洞と並び称せられた人)の書いた随筆に、『顔面問答....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
急速に発展してきた。アメリカには現在、芸術と呼ばるべきものはない。 十九世紀の
末葉から二十世紀にかけて輩出した大文豪達、トルストイ、ドストエフスキイ、イプセン....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
に音信るるものは、江戸座、雪中庵の社中か、抱一上人の三代目、少くとも蔵前の成美の
末葉ででもあろうと思うと、違う。……田畝に狐火が灯れた時分である。太郎|稲荷の眷....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ほるつがる焼酎。一ばい金2|仙――どいす・とすとんえす――也。 壁は、十九世紀
末葉の雑誌の口絵で張り詰めてある。何といううら悲しい明け方の夢の展覧会! 蜂のよ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
すべては崩壊する。
ジャックリーは民衆の戦慄《せんりつ》である。
十八世紀の
末葉においておそらく全ヨーロッパに切迫していたこの危急を、あの広大なる誠直の行為....
「七重文化の都市」より 著者:野上豊一郎
語である。 やがてトルコの勢力はまたアラビア人回教徒のために駆逐され、九世紀の
末葉にはアハメド・イブン・トゥルンがマスルを拡張し、十世紀に入っては更にギリシア....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
過失なければ責任なし」という原則は、ローマ法以来漸次に発達して、ことに第一八世紀
末葉このかた全く確立するに至った原則です。現にわが民法にも欧米諸国の法律において....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
菊、大輪の中に、桔梗がまじって、女郎花のまだ枯れないのは、功徳の水の恵であろう、
末葉も落ちず露がしたたる。 時に、腹帯は紅であった。 渠が詣でた時、蝋燭が二....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
長云々、此の安東と云は義時が代に夷島の抑へとして、安藤が二男を津軽に置ける彼等が
末葉なり」ともいっている。これらの安東五郎といい、安藤太といい、安藤が二男という....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
あると解せられる。彼らは勿論永く沙門の形態を持続する必要はなかった。それは平安朝
末葉以来戸籍の制が全く紊れてしまったからである。その代り彼らは殆ど農奴の境遇にま....
「「にんじん」とルナアルについて」より 著者:岸田国士
凡な日常の人生に暗示の花びらを撒きちらした。 作家としてのルナアルを、十九世紀
末葉のフランス文壇で特異な存在としたのは、なによりも、彼の犀利無比ともいうべき観....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
、我国でも加納一郎氏著『氷と雪』に雪華研究史の詳しい話がある。 二 十九世紀の
末葉から顕微鏡写真の方法が考案され漸次進歩してからは、雪華の研究も長足の進歩をと....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
人御系図御書」(「本化聖教日蓮聖人御遺文」所収)というものには、「自、河内守通行
末葉遠江貫名五郎重実と云までは十一代也」として、これには聖武天皇説を祖述し、日蓮....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
羅錦繍を身に纏いて、為に識者の不審を招く程にもなっていた。それがさらに鎌倉時代も
末葉の、兼好法師の頃に至っては、その衣服にいろいろの飾り物をつけて、為に左右の袖....