末頼もしい[語句情報] » 末頼もしい

「末頼もしい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

末頼もしいの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
で困ります」と言うのを、 「なアに、ふたりとも利口なたちだから、おぼえがよくッて末頼もしい」と、僕は讃めてやった。 「おッ母さん、実は気が欝して来たんで、一杯飲....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
かれ住んだ。兄は妻籠に。弟は馬籠に。何百年来のこの古い関係をもう一度新しくして、末頼もしい寿平次を半蔵の義理ある兄弟と考えて見ることも、その一つであった。 こ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
へかけて、彼が学問の手引きをしたものも少なくなかったが、その中でも彼は勝重ほどの末頼もしいものを他に見いださなかった。その親しみに加えて、勝重の父親、儀十郎はま....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
其|烱眼《けいがん》は早くも梵天丸の其様子を衆人の批難するのを排して、イヤイヤ、末頼もしい和子《わこ》様である、と云ったという。二本松義継の為に遽《にわか》に父....
藪の鶯」より 著者:三宅花圃
のおかげもあるし。むやみに交際に出かけるから。女学校で一時評判にはなったけれど。末頼もしい生徒はマア学校にはなしサ。しかしあの服部のは私塾にいるが。温順で怜悧《....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
に向きて。) 願ってもない寄合ですね。 よめ入盛の方ばかりだ。 男の方も一人々々末頼もしい婿さんばかりだ。 (他方に向きて。) もしこれでこの土地が口を開い....