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本則
「本則〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本則の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
るに新たに蒐集しようとしても経費があるでもなく、随分苦しんだのであった。幸いに岡
本則録翁などの好意によって幾多の貴重な書類を供給されることが出来て、幸いにも一通....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
恵は、幾百年の末まで、幾多の人間を養うことにもなる。 武者修行は、由来、行乞を
本則としている。人の布施に依って学び、人の軒端をかりて雨露をしのぐことを、禅家そ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
る。一|枝の竹管をもって托鉢する者は、誰でも宿泊できるが、弦之丞は京都|寄竹派の
本則をうけているので、この寺とはまったくの派違いだ。で、本院へは寄宿をゆるされず....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
梁と聞く、その山波が、誰の旅寝の夢にもあった。 道中、夕は早くに、朝は早立ちを
本則としていたが、とかく妃たちの身化粧なども手間どって、早いその朝立ちは容易でな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
畿外諸国の動乱は これを追捕の任となし 追捕は武士を以て任ず というのが朝廷の
本則だった。だからいまや海に陸に逃散する離々たる敵影を見た公卿たちは、この習例を....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
なく、学問を求める学術の志望者にも行われ、僧門の、わけて禅家では、古くから行道の
本則としていた程であり、また、技能美術を研く者のあいだにも、かつては唯一の修行法....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
三度の食事ということさえ、やはりある時代の当世風であって、本来は朝け夕けの二度を
本則とし、日中の食事は田植の日、または改まった力仕事の日に限って、幾返りも供与し....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
事が肝要である。今日の如くあらゆる場面を総て官憲の力で統制しようとするのは統制の
本則に合しないのみならず、我が国民性に適合しない。民度の低いロシヤ人に適する方法....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
るこむつかしい事ではござらぬと文匣より赤本を取出し一学殿とやら是は今年の新板の赤
本則いつぞや両国橋の広小路で見世物に致した鼠の芸づくし絵は鳥居清満が筆よう書まし....