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「本卦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本卦の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老年」より 著者:芥川竜之介
わっているのがこのうちの隠居であった。 隠居は房《ふさ》さんと云って、一昨年、本卦返《ほんけがえ》りをした老人である。十五の年から茶屋酒の味をおぼえて、二十五....
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
若い次郎左衛門はさすがに幾らか遠慮しているらしい様子も見えたが、その父が六十一の本卦《ほんけ》がえりを済まさないで死んだのちは、もう誰に憚《はばか》るところもな....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
そんな彼の肚を知ってか知らずにか、お君は、長願寺の和尚《おっ》さんももう六十一の本卦ですなというつまらぬ話にも、くるりくるりと眼玉をまわして、げらげら笑っていた....
」より 著者:織田作之助
でいたが、そんな彼の肚を知ってか知らずにか、お君は長願寺の和尚さんももう六十一の本卦ですなというつまらぬ話にも、くるりくるりと綺麗な眼玉を廻して、けらけら笑って....
藪の鶯」より 著者:三宅花圃
んだえすぐお通りナ。今日は一郎も家にいますし。斎藤さんも来ておいでだ」というは。本卦《ほんけ》がえりにモウ二ツ三ツという年ごろ。頭は切下げにして。少し小肉のある....
痀女抄録」より 著者:矢田津世子
こない。やはり、この老人には加福の師匠がいっとう似つかわしかった。 世間では、本卦返りのこの齢まで通してきた師匠の独りぐらしをあれこれと取り沙汰しているようで....