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本地
「本地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
一々御話しするのは、御退屈を増すだけかも知れません。ただ気をつけて頂きたいのは、
本地垂跡《ほんじすいじゃく》の教の事です。あの教はこの国の土人に、大日※貴《おお....
「道祖問答」より 著者:芥川竜之介
《なんにょ》の交会も万善《ばんぜん》の功徳《くどく》じゃ。われらが寝所には、久遠
本地《くおんほんじ》の諸法、無作法身《むさほっしん》の諸仏等、悉く影顕《えいげん....
「忘れえぬ人々」より 著者:国木田独歩
やく日中時分に絶頂近くまで登り、噴火口に達したのは一時過ぎでもあッただろうか。熊
本地方は温暖であるがうえに、風のないよく晴れた日だから、冬ながら六千尺の高山もさ....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
ことと存候、何卒不悪御思召被下度候、追々年もさし迫りさぞ御忙しきことと存候、大日
本地誌は先日も紫紅兄の横浜通なる眼光を以て批評せられ大にヘコミ居申候ことに御座候....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
とモグラ下士は、大きな咳ばらいをして、“挺進Z百十八歩兵中隊報告! われは、
本地点において――
本地点というのは、一体どこなんだか、こっちには、よくわからない....
「飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
紀の記述からタンテイ作業によって見破ることができます。以上は文春本誌九月号の新日
本地図にやや具体的にタンテイの結果を書いておきましたが、いずれ本格的なタンテイ録....
「モンアサクサ」より 著者:坂口安吾
のよろしい土地だからと、口説いている。レビュウの姐さんは、長崎も五島も、てんで日
本地図は御存知ない様子で、そんなことなんでもないや、と気にとめるところがミジンも....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
蒼白となり、言葉を失ってノビたのである。この航空旅行ができることによって、私も日
本地理を書くことになったが、したがって航空旅行ができるまでは、遠方を飛び歩くこと....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
でいるから、ここはこッちも旅先でムリをしても書いてやるより仕方がない。とはいえ日
本地理の見学をそのためにオロソカにしては巷談師たるもの職人の本分にもとるから、こ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
コマ郡コマ村と、コマ神社の存在については以前から甚しく興味をもっていて、この新日
本地理に扱うために、すでに今年の二月コマ村を訪問しようとしたことがあったのである....
「フシギな女」より 著者:坂口安吾
線の汽車の中でイヤというほど思い知らされました。 文藝春秋へ連載している安吾日
本地理というものの夏のシーズンに「只見川ダム」という予定をたてておいたのである。....
「利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
た記憶がある。猫滝は凄い瀬だ。 さらに上流、鳥山新道から棚下、綾戸、中河原、岩
本地先などの上流へ遠征する頃には私の友釣り技術もよほど上達していた。綾戸の簗のし....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
明神の縁起――可心、述。……」 「大笹の宿のその夜、可心の能登紀行で、川裳明神の
本地が釈然としました。跪かなければなりません。私は寝られません。 なぜか、庭の....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
実的描写とばかりは決していい切れないのである。源氏の君も何かの垂跡であって、その
本地が探られ得るのでないかという気もする。とにかく物語という名称には文字のなかっ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
うのである。 だが私は過去の追憶にばかりふけっているのではない。会社の部屋に日
本地図を広げて、たこの足のように八方へ伸びていく聯合紙器の未来図を描くのに忙しい....