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「本城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本城の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
乱世」より 著者:菊池寛
反逆顕然無道至極今更申迄モ無之為征討発向ノ処嘆願ノ趣有之旁々書面ノ通可心得 一、本城ヲ掃除シ朝廷ニ可奉差上事 一、帯刀ノ者|不残寺院ヘ立退恭順可罷在事 十三人....
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
人のように見えた。 白い森も、白い家も、目の下に、たちまちさっと……空高く、松本城の天守をすれすれに飛んだように思うと、水の音がして、もんどり打って池の中へ落....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
整えた信長は、六月十九日二万有余の大軍を催して、岐阜を立ち、二十一日早くも浅井の本城なる小谷に迫って町家を焼き払った。しかし、浅井が出でて戦わぬので、引き上げて....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
の驍名に戦いていたのであるから、朝野の人心|恟々たるものであったであろう。 熊本城に於ては、司令長官谷干城少将以下兵二千、人夫千七百、決死して城を守る事になり....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
造作に着ていた彼ら! あるいは彼らこそ纐纈城の兵達ではあるまいか、ところで彼らの本城は本栖湖の水城だということである。それでは本栖湖のその水城こそは纐纈城ではあ....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
や常念岳の連山にしてからが、石垣を積み、櫓をあげ、層々たる天主閣をそびやかした松本城を前景に加うることなしに、人間味と原始味の併行した美しさを高めることは出来な....
火星兵団」より 著者:海野十三
旗あげをして、もとの王家をさかんにしたい考えだった。 「旗あげをするには、どこを本城とするのですか」 蟻田博士は、しんぱいのあまり、なんでもかんでも、今のうち....
雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ことができますし、雪の女王は、そこに夏のテントをもっています。でも女王のりっぱな本城は、もっと北極のほうの、*スピッツベルゲンという島の上にあるのです。」 *ノ....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
ば、子孫も子孫、この小田氏は戦国時代になりても、勢を見て北条氏に附しぬ。されど、本城は太田三楽に取られたり。 太田三楽は、太田道灌の曾孫也。智仁勇を兼ねたる名....
深夜の電話」より 著者:小酒井不木
そうだよ。これで僕の見込みどおりになったわけだ。伊豆山へ来たおかげで、悪漢たちの本城をつきとめることができたのだ。 この上はもう彼らを逮捕すればよい。兄さん、....
小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
しわれわれ八十人の同志は、先生の遺志を奉じて、最後の一人にいたるまで、われわれの本城たる築地小劇場を守る覚悟であります。ここに先生の霊前にわれわれの決意を誓って....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
あったならば、さのみの議論にならなかったかも知れないが、なにぶんにも歌舞伎芝居の本城という歌舞伎座であるだけに、その本城をかれらに明け渡すということは、歌舞伎芝....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
て居るニャートンの城門を通して貰うて、それからいわゆる第五の関所なるニャートンの本城の守関長の取調べを受け書面を貰うて、またピンビタンに引返して来なければならぬ....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
五月、川上音二郎一派は歌舞伎座に出勤して「威海衛陥落」を上演。書生芝居が歌舞伎の本城を奪いしとて、好劇家は驚異の眼をみはり、書生芝居の地盤もここに漸く固まる。川....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
隠れていた所、その附近の丘が陣岡とて義家陣営の址、西に見える低い丘が陣館の丘で、本城出城のあった所、ここにある深い堀が、当時の塹濠の址だなどと、一々掌を指すがご....