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本女
「本女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本女の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河明り」より 著者:岡本かの子
。 娘は俯向いて、型のようにちょっと無名指の背の節で眼を押えた。その仕草が、日
本女性のこういう場合にとる普通の型のように見え乍ら私はやはりこの遠方の異境にまで....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
うであります。 (「美の国」大正十五年三月) 男のズボンの膝が出ているが如く日
本女の膝は飛び出している。幼時から折り畳んでばかりいたのでさようなくせがついたの....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
いかとひそかに私は疑うのである。 如何に面白い日本音楽であったとしても、近代日
本女性の複雑な恋愛が新内によって表現される訳には行き難いし、われわれの悲しみを琵....
「異性に対する感覚を洗練せよ」より 著者:岡本かの子
家の創造発表するものを容易に採り上げて自由に利用するであろう。それだけでも昔の日
本女性より、ずっと進歩していると言える。物の判断に於ても感覚を広く鋭くする事によ....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
ラね、是非やりたいと考えたこともあるんですけど、マダム・バタフライ、あれを近代日
本女性の性格で表現してみたいと思ったんです」 「で、オペラの方も、試験を受けたん....
「眉の記」より 著者:上村松園
うのは、一体どういう考えを自分の顔にたいして持っているのであろう。ああいう眉に日
本女性の美しさは微塵も感じない。 感じないはずで、その拠って来たところのものが....
「俳優と現代人の生活(対話Ⅴ)」より 著者:岸田国士
必要があるんじやあないかと思いますね。これはさつき杉村君の場合にも言つたように日
本女性的のものを多分に持つている人と、それからよしあしは別として、日
本女性的のカ....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
ゝねやめさめて畳む花衣 波留女 十二単の昔から元禄の花見小袖にいたるまで、日
本女性のキモノはいともうるわしい。ことに桜のかげを逍遙し、花をめづるには、曲線の....
「作画について」より 著者:上村松園
女郎花 降るあめりかに袖はぬらさじ という辞世の一首を残して、自害した日
本女性の大和魂を示した気概ある女性であります。 当時アメリカ人やイギリス人と言....
「謡曲と画題」より 著者:上村松園
愛情を、一本の砧にたくしてタンタンタンと都に響けとそれを擣つところ、そこに尊い日
本女性の優しい姿を見ることが出来るのではないでしょうか。 口に言えぬ内に燃え上....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
私に五冊ほど送って下さいませんか。それからまことに恐れ入りますが、一冊を小石川日
本女子大学校松柏寮内倉田艶子に送って下さいませんか。なにとぞお願いいたします。私....
「大田垣蓮月尼のこと」より 著者:上村松園
毅然たる中に、つつましやかさ、優しさ、女らしさを備えていることは、日
本女性の持つ美徳でありこれあってはじめて、いざという場合真の強さが発揮される。 ....
「お母さんは僕達の太陽」より 著者:小川未明
らば、子供のためにはかることが第一であり、仕事を第二となすべきです。それがまた日
本女性としての誇りでもあり、真のつとめでもあります。他人の手に子供を委すべく余儀....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
うどなる。ここの主人は広東人だった。中華料理屋の店は活気があるが全く騒々しい。日
本女の仲居は二、三人いたが、ほかに日本人といえば私だけだった。中国人はみんな弁髪....