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「本宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
ゆえ、大いに敬神の念を減じ、参らぬ神に社費を納めぬは自然の成行きなり。 熊野は本宮、新宮、那智を三山と申す。歴代の行幸、御幸、伊勢の大廟よりはるかに多く、およ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
十三、二十五日の東京空襲では秩父宮、三笠宮、閑院宮、東伏見宮、伏見宮、山階宮、梨本宮、北白川宮の各宮邸、東久邇宮鳥居坂御殿、李鍵公御殿などが災厄を受け、 公共....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
修験的の霊区であった。他からは多くは※祇尼天を祭るとせられたが、山では勝軍地蔵を本宮とするとしていた。勝軍地蔵は日本製の地蔵で、身に甲冑を着け、軍馬に跨って、そ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
に応ずる教育者のための講習会が筑摩県主催のもとに開かれているおりからであった。松本宮村町|瑞昌寺、それが師範学科の講習所にあてられたところで、いずれも相応な年配....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
以前からあったという古神社を継承した建築の、奥底に持つ深秘の力は、いかにも富士の本宮として、人類が額ずくべき御堂を保ち得たことを喜ぶばかり。神さびた境内にたたず....
十二支考」より 著者:南方熊楠
えるので「波の音聞かずがための山|籠《ごも》り、苦は色かへて松風の声」と詠じて、本宮へ宿替えされたてふのだ。 『一話一言』一五にいわく、〈『寿世青編』いわく、伏....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ん方だろうとすると、皇極天皇(斉明天皇)に当らせ給うことになるから、この歌は後崗本宮御宇天皇(斉明)の処に配列せられているけれども、或は天皇がもっとお若くましま....
おとずれ」より 著者:国木田独歩
の時振動の力さらに加わりてこの室の壁眼前に崩れ落つる勢いすさまじく岡村と余とは宮本宮本と呼び立てつつ戸外に駆けいでたり。十蔵も続いて駆けいでしが独り二郎のみは室....
俊寛」より 著者:倉田百三
い森を選んだのは、あたりの様子がどことなしに那智の御山に似ているからです。あれは本宮、これは新宮、一の童子、二の童子とかりに所を定め、谷川の流れを那智の滝と思い....
」より 著者:佐藤垢石
共に河原の石に腰をおろして一服つけながら、数日前吉野の五条から熊野街道を南へ下り本宮の近くまで下って、十津川で釣ったところ、素晴らしく数多く釣れた。友釣りではな....
遍路」より 著者:斎藤茂吉
七日のことである。 一夜明けて、僕らは小口の宿を立って小雲取の峰越をし、熊野|本宮に出ようというのである。そこでまた先達を新規に雇った。川を渡ったりしてそろそ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
いわゆる伊豆御山、走り湯権現へのぼってみた。不便は唯一の保護法である。熊野新宮や本宮などより、はるかに山は荒れていない。 熊野をひきあいに出したのは、梛の大木....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
の姿が富士山とよく似ているので、土地の人たちに尊敬せられています。それがお隣りの本宮山という山と高さ比べをして、やはり樋を掛け水を通して見たという話が伝わってお....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
で立派な地位に上っている者も無論多い事であります。皇室とも御関係が深い。最近に梨本宮家と李王世子殿下と御婚約が成立したにつきましては、大変結構なことと存じますが....