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本家本元
「本家本元〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本家本元の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
われつつあるのを見て、今昔の感に打たれざるを得なかった。今に東京の市政は、漢語の
本家本元の支那のようになりはしないかと思われる。 いずれにしても、事実上、東京....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、お冬がまた蝶々の糸をひくと云うわけだから、順々に手繰《たぐ》って行かなけりゃあ
本家本元は判らねえ。それにしても、ここまで漕ぎ付けりゃあ大抵の山は見えているよ」....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
らしい。それにつけても第一の問題は、かれらを買収して髪切りのいたずらを実行させた
本家本元である。根井は暫く考えながら云った。 「こんにちの世の中だから、誰が何を....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
由主義連合体を作ろうと言ったところで、考えはよろしいが、どうも喧嘩はヨーロッパが
本家本元であります。その本能が何と言っても承知しない、なぐり合いを始める。因業な....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
及して闘った天才たちは、ことごとく自由思想家だと言える。わしなんかは、自由思想の
本家本元は、キリストだとさえ考えている。思い煩うな、空飛ぶ鳥を見よ、播かず、刈ら....
「十五年間」より 著者:太宰治
究して闘った天才たちは、ことごとく自由思想家だと言える。わしなんかは、自由思想の
本家本元は、キリストだとさえ考えている。思い煩うな、空飛ぶ鳥を見よ、播かず、刈ら....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
天家である。 新旧思想の衝突という事を文人の多くは常に口にしておるが、新思想の
本家本元たる文人自身は余り衝突しておらぬ。いつでも旧思想の圧迫に温和しく抑えられ....
「インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
具体的な建設作業に資金をつぎこんでいるということも聴いたことがない。 共産党の
本家本元のロシヤがそうで、あれだけ広大な国土を持ちながら、広大な寒冷地帯をほッた....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
伝染せぬという。もし鼠が人間なら捕蚤の懸賞でもするところだろう。ついでにペストの
本家本元たるインドでは宗教上の迷信から殺生を絶対的に忌むので、鼠狩りの実行が甚だ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
「陸軍の内部にそんな争いがあっていたんですか。」 「挙国一致」という合い言葉の
本家本元が軍隊であり、そしてその合い言葉で、国民を刻一刻と、のっぴきならぬ羽目に....
「青蛙神」より 著者:岡本綺堂
、支那から渡ったものが多いんですか。 高田 日本国有の怪談は少い。大抵はこっちが
本家本元ですよ。 (このあいだに、李は卓にうつ伏して、うとうとと眠り始める。月の....
「妖怪談」より 著者:井上円了
やら一向分かりませぬから、皆様の御注文はいれられませぬ。全体、天狗のことは当地が
本家本元でありますから、ただ今お話をいたしませんでも、定めし諸君らの方がくわしく....
「美味い豆腐の話」より 著者:北大路魯山人
は運よくその家の主人の了解を得て、家伝の秘法を授けられることになった。おかげで、
本家本元の豆腐に優るとも劣らぬ豆腐ができるようになった。それも一に、私の家に豆腐....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
れを極端に嫌う仏教徒の側からは、この屠者がはなはだしく嫌われました。ことに仏教の
本家本元たる印度においては、屠者すなわち旃陀羅をはなはだしく賤しんで、これを排斥....