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本庁
「本庁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本庁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
うに、総監についてきた一同の顔を見まわした。 「この連中は、何者じゃな」 「皆、
本庁関係の者ですよ。博士の氷河の話に、たいへん興味をもっている人たちです。――博....
「赤外線男」より 著者:海野十三
った。 現場の落花狼藉は、ここに記すに忍びない。その代り検視の係官が、電話口で
本庁へ報告をしているのを、横から聴いていよう。 「……というような着衣の上等な点....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
にずかずか入っていった。 「ちょっと劇薬売買簿を見せて貰いたいのですがネ。ここに
本庁からの命令書がありますが……」 そういって帆村は店先に腰を下した。顔の青白....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
てしまった。警視庁は連日新聞記事の巨弾を喰って不機嫌の度を深めていった。その際に
本庁の強力犯の二刑事が、はるばる横浜まで遠征して来たのは、誰が考えたって、ハハア....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
まった。 「五分間厳守! あとは云わんぞ」 と、課長は先手をうった。 「すると
本庁では事件を猛烈に重大視しているのですネ」 と、早速記者の一人が酬いた。 「....
「地中魔」より 著者:海野十三
な騒ぎになった。強盗紳士の手際に懲りているので、忽ち厳重な警戒の網が展げられた。
本庁の無線装置は気が変になったように電波を出した。東京と横浜との水上署の警官と刑....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
で、われわれには正体が分りませんが、とにかく家出人の捜査申請《そうさしんせい》は
本庁でも毎日受付けて居りますから、どうぞ届書《とどけしょ》を出されたい」 と返....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
一体どうしたんだ。教えてくれ』と木村にすがりつくと、木村の曰く、『うちの三上――
本庁詰の記者だ――その三上が知らせて寄越したんだ、なんでも殺人容疑者となっている....
「脳の中の麗人」より 著者:海野十三
うしましたか」 「ああ、八形八重という年増女ですか。これはその場で取押えて、一時
本庁へつれてゆきました」 「精神病院から逃げだしたんだそうですね」 「そうです。....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
令した上で、 「しかし幽霊説は問題にしませんよ。そういう荒唐無稽なことの捜査は、
本庁ではやりませんよ。だから、お嬢さんの失踪先をなお一層探すことと、川北という教....
「火星兵団」より 著者:海野十三
かたずけるため居残りをしている社員たちの姿さえ、はっきり見られた。
「課長、すぐ
本庁へ行かれますか」
と、自動車の運転をしている警官がたずねた。
「ああ、すぐ....
「獏鸚」より 著者:海野十三
衛の失踪は、前の番頭である錨健次殺しと共に、暁団の演出に違いないと思うんだ。……
本庁ではいま暁団を追いまわしているんだが、敏捷な奴で、団長の江戸昌をはじめ団員ど....
「一九五〇年の殺人」より 著者:海野十三
貴様!」と捜査課長は顔を膨らました。 「さあ、この屍体はガランの中に拾い集めて、
本庁の手術室へ送って呉れ。……あとは犯人探しだ。さあ方向探知器を持ってこい。こう....
「流線間諜」より 著者:海野十三
。まず早ければ三十分、遅くても今夜一杯でしょう」 「そんなに懸るのかネ。では一応
本庁に引上げて、君にビールでも出そうと思うよ」 そういうと、大江山は検事と相談....
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
ると警察医は言った。 死体は解剖に付すことになり、初子は容疑者としてその場から
本庁へ連行された。その後姿を見送っている山本の顔には不安のいろがあった、彼は、飽....