本床[語句情報] »
本床
「本床〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本床の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
判明に対立することを要する、すなわち床の間が「いき」の条件を充《みた》すためには
本床であってはならない。蹴込床《けこみどこ》または敷込床を択ぶべきである。また、....
「舗道」より 著者:宮本百合子
かり》がさして、むこう側のビルディングの窓が往来をへだてて見えている。毛ピンが一
本床に落ちていた。ミサ子はそれを見ると淋しい気がした。 「大丈夫だったのかしら」....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
「こっちへ。」と婢女が、先に立って導きました。奥座敷上段の広間、京間の十畳で、
本床附、畳は滑るほど新らしく、襖天井は輝くばかり、誰の筆とも知らず、薬草を銜えた....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
ものまであった。都合十七点あった。表装もみごとなものばかしであった。惣治は一本一
本床の間の釘へかけて、価額表の小本と照し合わせていちいち説明して聴かせた。 「こ....
「ある完全犯罪人の手記」より 著者:酒井嘉七
二つあって、階段を上ったところが四畳であり、その奥に十畳の間、それに二間の立派な
本床が附いている。この十畳と四畳との部屋つづきの両側に一間幅の廊下があり、採光は....