本建築[語句情報] »
本建築
「本建築〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本建築の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
三六メートル)の間を、放牧地の草原を一直線に割って走っていた。 白壁の建物は日
本建築ながら洋風めいていて、南向きの広い露台を持っていた。木材の多い地方ではある....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
つの瘤のような高まりの上に礎石を載せていた。天井の高い二階建ての洋館は、辺りの日
本建築を見下すように見える。赤い煉瓦造りの壁面を蔦蔓がたんねんに這い繁ってしまっ....
「一坪館」より 著者:海野十三
たかれて汚い色と化し、みすぼらしさを加えた、そればかりか両隣りもお向いも、みんな
本建築になってしまったので、源一のテント店は一そうみすぼらしくなってしまった。源....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
わるのである。同情などという心丈けの道徳の代りにもっと科学的な道徳を知っている日
本建築会は、すでにこれよりずっと前に、役員を召集して小学校建物の倒壊の批判を行っ....
「埋もれた漱石伝記資料」より 著者:寺田寅彦
じ、しばらくの間は工学部のある教室のバラックの仮事務所に出入りしていて、研究所の
本建築が出来上がると同時にその方に引越した。こうして転々と居所を変えている間にど....
「崖下の池」より 著者:豊島与志雄
。繁昌すること請け合いである。もっとも、二年なり三年なりと期限つきでも宜しいし、
本建築を清水家でする場合には、いつでも、バラックは取り壊し、地所は返すと、そうい....
「祭りの夜」より 著者:豊島与志雄
敗戦国の孤独人、そういう感懐が、三十歳未満の私の精神に却って媚びた。昼間は沖
本建築社の事務や外交に働き、夜は労働問題や経済問題の書物を読んだ。室の横手にトタ....
「猫捨坂」より 著者:豊島与志雄
と呼ぶ人もある。 この猫捨坂の、病院側の一帯が、戦争中の空襲に焼けてしまった。
本建築の病室の一廓が残っただけで、木造の附属建物や附近の民家など、すべて焼けてし....
「中庸」より 著者:坂口安吾
部三部授業を行って一時をしのぎ、目下どうやらバラックの教室もできあがって、あとは
本建築の校舎起工にとりかかる段取りである。ところが、この金策がつかない。村長にな....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
れが鉄筋コンクリでも、その内実はバラックなのである。そして、今までのバラック族が
本建築族に出世する時には他の区域にバラック族が住みついて、永遠にバラックの絶える....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
にバラックの感じだからなア。バラックというものは芸術ではないのですよ。芸術は必ず
本建築だけれども、日本映画はバラックの素質だもの。宝塚はとにかく素質的にふくよか....
「感想」より 著者:北大路魯山人
い。それより生活に不合理と言われている空間だらけ、ムダだらけの床の間を持つ古典日
本建築に生甲斐を感じる、有数の抹茶碗の持ち味に近い超道美をである。しかもこれだけ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ベリを敷きて、日本服を着し、その上に団座す。帰路、某富豪の控邸に入り、純然たる日
本建築を見る。数万円を費やせりという。午後、赤井氏の宅を訪問す。この日、往復三十....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
二日、五代目市川門之助死す、五十八歳。江戸以来著名の女形なり。 ○六月、新富座の
本建築落成。七、八の両日を以て盛大なる開場式を行い、顕官紳士一千余名を招待す。舞....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
のの味であって、今日では全く見る事が出来ない。二丁目の海老屋など一つ思い切って、
本建築の時には昔の足袋屋らしく漆くいの大海老でも軒へつけては如何。 竹葉は、有....