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「本式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
に見開いてじっと古藤を見た。その枕《まくら》もとには三鞭酒《シャンペン》のびんが本式に氷の中につけてあって、飲みさしのコップや、華奢《きゃしゃ》な紙入れや、かの....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
件の名誉ある第一報発信者のドレゴが採用したとおり“地球発狂事件”と呼ばれることに本式の決定をみた。この物語はこれですべて述べ終ったのであるが、なお、この上に書き....
婦系図」より 著者:泉鏡花
言を云う。折から四五人どやどやと客が入った。それらには目もくれず、 「ほほほ、日本式ではないんだわねえ、貴下、お気には入りますまい。」 「どういたしまして、大恥....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
知識の所有者等は団結して比較的大きな一つの僧侶階級を形成した。そうして彼らは実際本式の学校のようなものを設けて彼らの仲間入りをするものを教育し、古来の知恵を伝授....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の製鉄法を模倣して来た日本は、まだ砂鉄精錬に完全な成功を収めなかった。最近は純日本式の卓抜な方法が成功しつつある。楢崎式の如き、それである。満州国の鉄の埋蔵量も....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
った。 「一向に存じません」と笹木はアッサリ答えた。「指紋が御入用なら、遠慮なく本式におとり下さい」 大江山警部は、笑いに、赭い顔を紛らせながら、白い西洋紙を....
海底大陸」より 著者:海野十三
」 船尾では、なるほど大さわぎが始まっていた。二等運転士が指揮をとって、大きな本式の魚あみを用意している。 「いいかァ。用意はいいんだな。じゃ始めるぞ。――魚....
少年探偵長」より 著者:海野十三
、以前よりはやさしくなった。やさしくなったが、その口裏には、「こんど答えなければ本式に拷問してやるぞ」との含みがある。返事をしないわけにいかない。 「ぼくは正直....
地獄の使者」より 著者:海野十三
呪わしき人々 事件は解決したのだ。亀之介は、鶴彌殺しの犯人容疑者として本式に拘引された。それから取調べによって彼の犯行たることは十分確実となった。 ....
怪塔王」より 著者:海野十三
機をうちおとされたりしたものですから、わが海軍は、いよいよこれは一大事と怪塔王を本式に討伐することになりました。 なにしろめずらしい新兵器をもっている怪塔王を....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ど半身不随症に罹って居る。無論ここにいう天使は、西洋式の表現法を用いたまでで、日本式でいえば八百万の神々である。くれぐれも読者が名称などに捕えられず、活眼を開い....
」より 著者:犬田卯
い気配を感じて(しかも、聞けばそういうのが例年のやり方だったともいう)そこで彼は本式に質問し、修正を申込みたいことを助役へ申出ておいたのである。 席につくと村....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
据え申そうと思いますから、かたがた草双紙|風俗にとお願い申したほどなんです。――本式ではありません。※利天のお姿では勿体ないと思うのですから。……お心安く願いま....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
い、最も多数の喝采を得たるものに賞品を与うるなり。甲板上には幕を張り旗を掛け、日本式ホオズキ提灯数十個をともし、盛んなる装飾を施せり。夜半後、一時過ぎまでにぎわ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
よいとしても、兵営がなお純洋式となっているのは果して適当であろうか。脱靴だけは日本式であるが、田舎出身の兵隊に、慣れない腰掛を強制し、また窮屈な寝台に押し込んで....