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「本書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
て来た。半月ばかりするとある日、おやじの代から使っていた番頭が、若旦那に手紙を一
本書いて頂きたいと云う。五十を越した実直な男で、その時右の手の指を痛めて、筆を持....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
《しぬ》る者|衆《おお》し。艫舳《へとも》、廻旋《めぐら》することを得ず。」(日
本書紀《にほんしょき》)
いかなる国の歴史もその国民には必ず栄光ある歴史である....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
中《なかんずく》妙に気の毒だったのはいつも蜜柑《みかん》を食っていなければ手紙一
本書けぬと言う蜜柑中毒の客の話です。しかしこれはまたいつか報告する機会を待つこと....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
のです。
私ももちろん望むところですから、早速翁を煩《わずら》わせて、手紙を一
本書いてもらいました。が、さて遊歴《ゆうれき》の途《と》に上ってみると、何かと行....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
し、あなたのような人が好きよ。商売人?」 「ああ、商売人」 「どんな商売?」 「
本書き商売」 「そんな商売がありますもんか?」 「まア、ない、ね」 「人を馬鹿に....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
りて下りる。戦災の焼あとに店続々と出来てものすごき勢いなり。古本三冊を買う。「日
本書道家辞典」と「禅語辞典」と、森於菟氏の「解剖台に凭りて」なり。合計九十五円。....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
少の Fiction は或はあり得ぬとは保障し難い。 しかしこれらを斟酌しても
本書は日本に於いては破天荒の著書である。是を完成し終った後、先生は二月一日突然発....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
中で細大を物語っているから、参考の為めに、その要所を抄出することにする。―― 『
本書の大部分を構成するものは、所謂自動書記と称する方法で受信したものである。これ....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
が根負けして好きにさせてある。結婚当時の私の定収入は月百円、シナリオを年に二、三
本書いて、それが一本二百円くらいの相場だつたから、どうやらやつては行けたが、彼女....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
いる。映画脚本作家は商売にならないからである。我々の体験からいつても映画脚本を一
本書くのは監督を数本試みる労力に匹敵する。しかもむくいられる点は、監督にはるかに....
「迷信解」より 著者:井上円了
おける児童をして、一読たちまち各種の妖怪を解し、迷信を悟らしむるの目的をもって、
本書を講述したり。もしその参考には、『妖怪早わかり』『妖怪百談』『妖怪学講義』『....
「西航日録」より 著者:井上円了
本書は余が欧米漫遊の途中、目に触れ心に感じたることをそのまま記して、哲学館出身者....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、ただ瞬息の間に余の眼窓に映じたる千態万状を日記体に書きつづりたるもの、すなわち
本書なり。 余は元来無器用にして、写真術を知らず、スケッチはできず、余儀なく耳....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
義者に煽動されて、ああいう大会をやったんだろう、怪しからんじゃないか、謝り状を一
本書け」と言う。私はそれに対して「自分はなにも社会主義者から煽動されたわけではな....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
れは大変面白く勉強出来た。掛江教官が「二元の世界すなわち平面に住む生物には線を一
本書けばその行動を掣肘し得らるるわけだが、三元の世界即ち体に住む我らには線は障害....