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「本来空〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本来空の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
ら》えたる時、形も声もことごとく新らしき形と声になる。これが象徴である。象徴とは本来空《ほんらいくう》の不可思議を眼に見、耳に聴くための方便である。……」 琴....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
一歳、その臨終の遺偈は、まことにりっぱなものであります。「四大|元主なし。五|陰本来空。首を以て白刃に臨めば、猶し春風を|斬。) 首を以て白刃に臨めば、猶し春....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
行けば、芝浦にも赴き、どこということなしに遊びまわって、再び主家の閾を跨ぐ時には本来空の無一物、財布の底をはたいても鐚一文出て来ぬのを惜しみも悔みもせず、半歳の....
カントと現代の科学」より 著者:戸坂潤
を同じ方向に回転するが、カントによればかかる偶然とも云うべき一致は太陽と遊星とが本来空間に拡っていた同一の物質であり、後に至って始めて分離したものであるというこ....