本棚[語句情報] »
本棚
「本棚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本棚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「僕の帽子のお話」より 著者:有島武郎
。僕は「泣いたって駄目だよ」と涙を叱《しか》りつけながら、そっと寝床を抜け出して
本棚の所に行って上から下までよく見ましたけれども、帽子らしいものは見えません。僕....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
らんが、まあ仕方がない」 と、客は、駱駝に似た表情で、しきりにあたりの窓や扉や
本棚の蔭を見渡し、 「……とにかく、これから話をする拙者の発明の内容が、第一他へ....
「階段」より 著者:海野十三
下に通ずる入口があった。螺旋階段を四宮理学士と二階へのぼると、ここもおなじような
本棚ばかりの四壁と、読書机とがあり、入口はない代りに、天井が馬鹿に高くつまり二階....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
あの方は画かきだとばかり思っていましたが、中々勉強もなさると見えて、どの壁も
本棚でギュウギュウ言っているんです。お通夜に来た、ご近所の三人の人たちも、こんな....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
った卓子や書棚や、書類函や、それから手術台のようなもの、硝子戸の入った薬品棚、標
本棚、外科器械棚などが如何にも贅沢に並び、其他、人間が入れそうなタンクのような訳....
「蠅男」より 著者:海野十三
突然帆村が叫んだ。カオルと山治が愕いてその方を見ると、帆村探偵は、空っぽになった
本棚の隅から一冊の皮表紙の当用日記を、頭上高くさしあげていた。 「これだこれだ。....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
よくは分らないが、三軒茶屋にて見つけて買って戻った百間随筆全輯六巻を、一番大きな
本棚のその上に並べたが、そのとき患部のある左の方の手を使ったためかと思う。 し....
「金属人間」より 著者:海野十三
んと器械台がならび、その上にいろいろな器械や器具がのっている。まわりの壁は戸棚と
本棚とで占領されている。天じょうは高く、はじめは白かった壁であろうが、灰色になっ....
「超人間X号」より 著者:海野十三
だった。 それは、その一階上にある図書室の奥の外国の学術雑誌の合本を入れてある
本棚を、開き戸をあけるように前へ引くと、その
本棚のうしろは壁をくりぬいてあって、....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
なんか、心配無用です。ただ心懸けておいてもらいたいのは、行ってから二三日以内に、
本棚のうえにおいてある青磁色の大花瓶を必ず壊すこと、これはぜひやってください。そ....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
家出をしたというようなやり方である。或いは、窓に工夫があるのかも知れない。または
本棚のうしろや、機械台の下に、ぽっかりあく秘密の出入口があるのかもしれないともい....
「怪塔王」より 著者:海野十三
つ、ほのあかるい光を放っているだけでありました。円形になった室内には、たくさんの
本棚がならんでいます。テーブルの上には、わけのわからない機械が組立中のまま放りぱ....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
室のようでもあり、何か実験をしている室でもあるらしく、複雑な器械のようなものが、
本棚の反対の側に置いてあり、天体望遠鏡のようなものも見えます。しかし肝心の兄の姿....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
と思う。 ビュルタンの中に何かイタリア語の本が見つかったか。もし無ければ、僕の
本棚の中に黄色の表紙の『ル・ムーブマン・ソシアリスト』という雑誌が十数冊ある。そ....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
スト、あるいは……」 堪え切れなくなって彼はふり返ってみた。すると、彼の背後の
本棚の脇には已に一山の白菜置場が出現している。下層は三株、真中が二株、上が一株で....