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本気になる
「本気になる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本気になるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「姪子」より 著者:伊藤左千夫
、今年は雨都合もよくて大分作物もえいようでなど簡単な挨拶にも実意が見える、人間は
本気になると、親身の者をなつかしがるものだ、此の調子なら利助もえい男だと思ってお....
「霜凍る宵」より 著者:近松秋江
あの時かて大変どした。お園さんもまた三野村さんのことやいうとあんなおとなしい人が
本気になるのやもの……」 私はまたその四、五年前の当時女から悲しい金の工面を訴....
「沈丁花」より 著者:宮本百合子
稲だ。というのは全くだ。それ故はる子は千鶴子のいろんな癖もまあまあと思い、彼女が
本気になることをよろこんだ。そのような心掛は、幸《さいわい》千鶴子にも伝わったと....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
る。思っているように察せられる。信ぜられる。 だから相手も疑わない。共鳴する。
本気になる。とどのつまりが真っ赤な偽ものを真実至誠の者と認めて、身命を惜しまず奉....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ういう達人になりたいこと、仕事の上で。生活の上で。実に腰のきまった、ね。私はまだ
本気になると堅くなるところがあって、そして、この四通八達はリアリズムの極致なのだ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
嬌《あいきょう》があり、談話術を心得ているが、しかし軽薄で、短気で、自慢心強く、
本気になることができず、強い感情をいだき得ず、なんらの誠実もない者ども――音楽も....