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本水
「本水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本水の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「追憶」より 著者:芥川竜之介
ウイスキイの会社の広告画だった。 二八 水泳 僕の水泳を習ったのは日
本水泳協会だった。水泳協会に通ったのは作家の中では僕ばかりではない。永井荷風氏や....
「海底都市」より 著者:海野十三
》し書《がき》がしてあるじゃないか。『世界|標準海面《ひょうじゅんかいめん》(基
本水準面《きほんすいじゅんめん》)下《か》一〇〇メートル』とあるところを見ると、....
「火薬船」より 著者:海野十三
といって、常日ごろ、ばかに年寄りじみたことをいうので、“お爺”と綽名のある丸
本水夫だが、すこし当惑の色が見える。 「なんだ、やっかいなことというのは」 「ほ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
はって、さけびました。 「いや、なかなか心配ある。軍港には、大砲ばかりでない。日
本水兵なかなかつよいよ。それが塔の中へはいってくる。磁力砲では人間をふせぎきれな....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
と見た、あの目撃談の正体なんだよ。しかしその時、厨川君は見当を付けて昼間のうち一
本水浸しにして置いた、タパヨス木精蓮の中へ落したのだよ。そうすると、血の臭気で蛭....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
におちるしずくの粒をよろこぶように揺れ咲く様子を、思いおこしました。葉がくれの一
本水仙、ほのかなる香に立ちて、という風情。 八月四日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
から短距離専門に変って、まず日本で最初の国際レベルの選手になった。ここ十数年、日
本水泳は長距離王国を誇っているが、高石の自由型短距離につゞいては鶴田の平泳。長距....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
夕立の光景と弁士がどなると雲が恐ろしい勢いで動き出すのであるがこれは実演と実写と
本水を同時に使用したようなものであつたらしいが、どうもよくわからない。 もの言....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
土橋、その横には水門、土手の下は腐った枯蘆、干潟の体である。干潟の前方は、一面の
本水で、それが花道の切幕際にまで続き、すべてが、先代右団次そっくりの演出であった....
「二人町奴」より 著者:国枝史郎
伊豆守、首を傾げた。 「その藩隨院長兵衛というもの、町人の身分でありながら旗
本水野十郎左衛門に、無礼の振舞い致した由にて、水野十郎左衛門無礼討にしたはず、さ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
んだことがあったが、今まで捕鯨といえば南氷洋、プロ野球でオナジミの大洋漁業とか日
本水産というところが大いに活躍している程度のことしか知らなかった。 第一、私は....
「御返事(石原純君へ)」より 著者:寺田寅彦
人のようでもある。非常に淋しい気がした。池が消えて夜の街の広場が現われる。空に一
本水平に綱が張ってあるその上を玩具の馬のようなものが渡って行く。かちゃんと落っこ....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
広い部屋があって、壁に「蘊藉詩情水雪椀《おんしゃしじょうすいせつのわん》、高間画
本水雲郷《こうかんのがほんすいうんのきょう》」と書いた聯が二つ懸かっている。 ....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
やがって、居どころ変りで引き抜いてとんぼは切る、客席へ掘り抜き井戸を仕掛けてその
本水で立廻りはしやがる。 まるで切支丹伴天連じゃねえか) いつもこういって罵....
「円朝花火」より 著者:正岡容
て、居どころ変わりで引き抜いて、とんぼは切る、客席へ掘り抜け井戸を仕掛けて、その
本水で立ち廻りはしやあがる。まるで切支丹|伴天連《ばてれん》じゃあねえか」 い....