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「本町通り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本町通りの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
一昨年(安政六年)の六月二日に横浜の港が開かれると、すぐに海岸通り、北仲通り、本町通り、弁天通りが開かれる。野毛の橋が架けられる。あくる万延元年の四月には、太....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
へ築き出した二か所の波止場はその触角であり、中央の運上所付近はそのからだであり、本町通りと商館の許可地は左右の翅にあたる。一番左の端にある遊園で、樹木のしげった....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
について木曾福島の町まで出ると、おそらく地方の発行としては先駆と言ってよい名古屋本町通りの文明社から出る木版彫刻半紙六枚の名古屋新聞が週報ながらに到着するころで....
石狩川」より 著者:本庄陸男
港町をつくっていた。 北から海岸づたいにやって来た阿賀妻は、古びた家々の間で、本町通りのあちらの岸へ渡船を待たねばならなかった。 川風は水気をふくんでたたき....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
んぜ。遠島者か、首斬り台にすわらなけりゃあならねえ。そんなところを目がけずとも、本町通りへ行きゃあ、ずうっと、大きな金庫《かなぐら》がならんでいるのに――」 「....
蓄音機」より 著者:寺田寅彦
、いつとはなしに田舎でもあまり珍しいものではなくなってしまった。日曜ごとにK市の本町通りで開かれる市にいつもきまって出現した、おもちゃや駄菓子を並べた露店、むし....
天馬」より 著者:金史良
出て来た。如何にも彼は弱ったというふうに暫く門前に佇《たたず》んで、一体どこから本町通りへ抜け出たものかと思案していたが、いきなりつかつかと前の方の小路へはいっ....
ルウベンスの偽画」より 著者:堀辰雄
それのあげた埃《ほこり》が少しずつ消えて行くのを見ると、彼はゆっくり歩きながら本町通りへはいって行った。 本町通りは彼が思ったよりもひっそりしていた。彼はす....
虎狩」より 著者:中島敦
見に行くように、自分も一緒に、もう一度行くから、というのだ。その日の放課後私達は本町通りの三越に寄った。それは恐らく、日本で最も早い熱帯魚の紹介だったろう。三階....
飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
大目玉をギョロつかせて、縁台に休息していた年寄の仁王サマを見たこともある。そこは本町通りであった。また、菅笠をかぶって、ナタ豆ギセルを握りしめて野良から上ってく....
桐生通信」より 著者:坂口安吾
、お祭とくると目がないのである。 七月にやるギオン祭はこの市のメーンストリート本町通りの祭礼だ。祭礼の数日間はこのメーンストリートが道路でなくて祭礼の会場とな....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
附を越して両国へ飛火致し、両国一面火になって、馬喰町を焼き、横山町三丁目残らず、本町通りを出て日本橋通りから江戸橋の方へ焼け、四日市小網町一面の火になり、深川へ....
ハワイの食用蛙」より 著者:北大路魯山人
覧に供しましょう。飛行機がハワイに着くと、与田さんが迎えに来てくれて、ホノルルの本町通りで自身経営しているシティ・グリルというのへ連れて行かれ、ここでアメリカに....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ている紙入れを、通りすがりに、お綱がチラと見てしまった。 何の薬を求めたのか、本町通りの薬種問屋をでた編笠の侍は、そのままスタスタと大通りへ向ったが、フイと道....