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本番
「本番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本番の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世相」より 著者:織田作之助
らず、赤い首を垂れて戎橋を渡ると、思い切って美人座の入口をくぐった。 その時の
本番《ほんばん》(などといやらしい言葉だが)が静子で、紫地に太い銀糸が縦に一本は....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
れ、五年二月二十八日に、御番見習、表医者仰附けられ、即日見習の席に着き、三月朔に
本番に入った。家督相続の年には、抽斎が十八歳で、隠居した父|允成が五十九歳であっ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
眺めていた。(佐藤文次郎氏談) ◇ だんだん上達して来ると
本番(全曲)を習う。 筆者は三歳ぐらいから祖父に仕込まれていて、翁の処へ入門し....
「泉ある家」より 著者:宮沢賢治
》り直したり、手帳《てちょう》へ書き込《こ》んだりした。斉田《さいた》は岩石の標
本番号《ひょうほんばんごう》をあらためて包《つつ》み直したりレッテルを張《は》っ....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
。 新田義貞のことは、序篇「あしかが帖」の中でも少し描いたが、こんどは彼の出の
本番といってよい。鎌倉攻めには彼は主役として登場する。 しかし中原ノ鹿を追う主....
「テレビの科学番組」より 著者:中谷宇吉郎
ことがある。ビーカーの中に入れておく水の量まできちんと決めて、あらかじめ何度も、
本番と全く同じことをやってみなければならない、というのである。それくらいにしなけ....