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「本真〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本真の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
極浄無垢の花の真中に驢《うさぎうま》の陽根《いちもつ》そのままな雌蕊《めしべ》一本真木柱太しく生《はや》した、しかしその無類潔白な色を愛《め》で貞女神ヘーラまた....
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
で、それも一流の店は駄目や、汚《きたな》いことを言うようだが銭を捨てるだけの話、本真《ほんま》にうまいもん食いたかったら、「一ぺん俺《おれ》の後へ随《つ》いて…....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
指を突っ込んでぐいと鼻毛を抜く。赤いのや、黒いのや、種々の色が交《まじ》る中に一本真白なのがある。大に驚いた様子で穴の開《あ》くほど眺めていた主人は指の股へ挟ん....
夢十夜」より 著者:夏目漱石
た。そうして向うの方へ行ってしまった。 「西へ行く日の、果《はて》は東か。それは本真《ほんま》か。東《ひがし》出る日の、御里《おさと》は西か。それも本真か。身は....
笑う唖女」より 著者:夢野久作
たサイエンス……ええ……何が可笑しいか。馬鹿ア。ナニイ……サイエン? サイエンが本真《ほんま》チウのか……馬鹿あ。ヘゲタレエ。スの字が附くと附かぬだけの違いじゃ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
マラヤ以南の南種に比べては、多分に北種に近い性格をもっている。 清水氏は 『日本真体制論』に次の如く述べている。 「……寒帯文明が世界を支配はしたけれども、決....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
顔で……もしもし……顔は丸顔で髪は真黒く、鏝か何かで縮らした束髪に結って、大きな本真珠らしい金足のピンで止めてあったと云います。眉は濃く長く、眼は黒く大きく、口....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
ット恒子を、日本代表として万国婦人参政権大会に出席させたような世上一般の気運が坂本真琴の「婦人参政権同盟」その他いくつかの同種の団体を生んだ。「婦人参政権獲得期....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
いるような古い教授をやめさせた。そのかわりに本当に音楽家であるヴァイオリニスト巖本真理のような若々しい才能者を教師として迎えた。音楽学校は各国の音楽に向って関心....
手づくりながら」より 著者:宮本百合子
正月元日に巖本真理のヴァイオリン独奏の放送をきいた。そして、その力づよくて純潔な音色からつよ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
に閉口中。林町の父は、この頃ちょくちょく旅行に出かけ用事なのですが、正月には御木本真珠を見に山田へ行った話、まだ申しませんでしたね。御木本さんは元ウドンやだった....
日記」より 著者:宮本百合子
ようすがわからず、子供のようだ。 九月二十七日(木曜) 三宅やす子、金子茂、坂本真琴、平塚明子、赤江米子、西川文子、その他で、災害救済婦人団の仕事を始る。例に....