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「本紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
汽船会社の体面にも影響する由々《ゆゆ》しき大事なり。事の仔細《しさい》はもれなく本紙の探知したる所なれども、改悛《かいしゅん》の余地を与えんため、しばらく発表を....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
吉岡信敬《よしおかしんけい》子、日曜画報写真技師|木川専介《きがわせんすけ》子、本紙記者|井沢衣水《いさわいすい》子、それに病気揚句の吾輩《わがはい》である。吾....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ので、家内総がかりで貼り残しの壁を貼ることにした。幸いに女中が器用なので、まず日本紙で下貼りをして、その上を新聞紙で貼りつめて、さらに壁紙で上貼りをして、これも....
関東防空大演習を嗤う」より 著者:桐生悠々
市民の狼狽を増大するが如きは、滑稽でなくて何であろう。 特に、曾ても私たちが、本紙「夢の国」欄に於て紹介したるが如く、近代的科学の驚異は、赤外線をも戦争に利用....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
色したもので、原作はやはり若林坩蔵の速記本として、かの「牡丹燈籠」などと同様、日本紙綴じの分冊として発行されたのである。したがって番附のカタリの中にも「若林坩蔵....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
いまだにおぼえています。 「既報“人生紙芝居”の相手役秋山八郎君の居所が奇しくも本紙記事が機縁となって判明した。四年前――昭和六年八月十日の夜、中之島公園の川岸....
戯曲復興の兆」より 著者:岸田国士
戯曲復興の兆 岸田國士 戯曲界不振の声を聞くことすでに久しい。一見、まさにその通りである。本紙記者からその問題について書けと言われた時、私は書けばどうなるのだろうと思った....
国枝史郎氏の人物と作品」より 著者:小酒井不木
れる。だから氏は文章を作るに非常に苦心される。氏の文章が音楽的であることはかつて本紙で「名人地獄」を紹介したときにも述べたのであるが、それはまさに当然の結果であ....
くまと車掌」より 著者:木内高音
て、わたしたちは、それを習ったものです。茶色の表紙に青いとじ糸を使い、中の紙も日本紙で片面だけに字をすったのを二つ折りにして重ねとじた、純日本式の読本でした。そ....
画道と女性」より 著者:上村松園
の片双の揮毫に着手することにした。幸い下図は以前のものが残してあったので、それを本紙に写し掛けたのが十二月半ば頃ででもあったでしょうか。 図組みはそっくり以前....
紫外線」より 著者:小酒井不木
俊夫君はしばらくその写真を眺めてから、黒い紙を取りあげました。それは黒く染めた日本紙で、その上に毛筆で、白い絵の具をもって、次の文字が書かれてありました。 やか....
妖怪学」より 著者:井上円了
く、その長さは一、二分より五、六分くらいありて、太さは髪の毛より細く、あたかも日本紙を引き裂きたるときに、その裂き口に立ちたる細毛と同様なり。中に色の赤きもあり....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ていたのである――『歌舞伎新報』に連載されたのであるが、評判が好かったので更に日本紙綴りの一冊にまとめて出版された。わたしはそれを湯屋の番台にいる金さんから借り....
十番雑記」より 著者:岡本綺堂
ので、家内総がかりで貼り残しの壁を貼ることにした。幸いに女中が器用なので、先ず日本紙で下貼りをして、その上を新聞紙で貼りつめて、更に壁紙で上貼りをして、これもど....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
終見つけている者には、何か特別の事情のない限り殆ど眼に立たないのが常である。私は本紙に連載中の大東京繁昌記の一節として、これからその印象や思い出を語ろうとしてい....