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本義
「本義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
、一応は「因縁をつけたがる」というわるい癖があった。自然彼は弱いうらぶれたものに
本義的に惹きつけられるのだった。しかし、これを正義感だと一概に片づけてしまうのは....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
供は子供自身の為めに教育されなければならない。この一事が見過されていたなら教育の
本義はその瞬間に滅びるのみならず、それは却って有害になる。社会の為めに子供を教育....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
りません。ナポレオンの大成功は、大革命の時代に世に率先して新しい時代の用兵術の根
本義をとらえた結果であります。天才ナポレオンも、もう二十年後に生まれたなら、コル....
「東京要塞」より 著者:海野十三
のようにこの新名所の前に集まってきて、かつて欧州の野に赤き血潮を流した勇敢なる日
本義勇兵の奮戦ぶりを偲んで、泪を催しているのであった。 そして今では、一般国民....
「水の女」より 著者:折口信夫
はわけが同時に瑞歯の祝言にもなったのである。だがこれは後についてきた意義である。
本義はやはり、別に考えなくてはならぬ。 みぬまの三女神が、あったらしいことだ。....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
批評らしい批評がいけないとすれば、どんな態度を採るのが正しいのであろう。 批評の
本義を述べ立てるのは、ことごとしい様で、気おくれを感じるが、他の文学にそうした種....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
なったのであろう。かくてさらにそのハシタナがク・シ・キの活用をなすに至ったのは、
本義を忘れられて後の語形上の変化であろう。 要するにハシタとは中間なる人すなわ....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
語と関係があるらしいと説いておられる。そしてそのサンカの語そのものについては、「
本義不明なり」というのみにて、その説明を試みておられぬが、その名称の由来はすこぶ....
「古陶磁の価値」より 著者:北大路魯山人
一万円は一万円、二万円は二万円、あるいは千円は千円というようにその値を左右する根
本義は芸術的であるか、職工的であるか、美術的価値がどれだけ多いか、少ないかという....
「尋常一様」より 著者:北大路魯山人
ある日、友人の紹介で人が来た。客は、わたしをつかまえてさっそく質問を発した。 「先生、料理の根
本義についておきかせください」 そこで、わたしは言下に答えた。 「食うために作....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
である。人間はもう少し深い所に住まねばならぬ。社会運動も労働争議も、この人生の根
本義から出発せなければすべてが徒労である。こう考えて彼が大阪の空を眺めた時に大阪....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
止利)屠取売者也。 とある。「鷹鶏」は「鷹鷂」の誤まりで、鷹鷂を養う肉を取るのが
本義ではあるが、それを広めて一般屠者の称となっていたものらしい。そしてそれがさら....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ると云う意味から、これを声聞師といって疎外したものと思われる。しかるに後にはその
本義が忘れられて、彼らは人の門に立ち、経を誦し、仏名を称して、米銭を貰う乞食であ....
「お茶漬けの味」より 著者:北大路魯山人
にしても食物のことは、自分の肉体や精神をつくってくれる根本問題であるから、その根
本義を考えて、美味いものを食べればよいのである。よくよく考えてみれば、人の食物に....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
知らないが、よしんばあっても今日の彼らの文明に対しては恐らく無力であろう。戦争の
本義はどこまでも王道文明の指南に俟つべきである。しかし戦争の実行は主として力の問....