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本能寺
「本能寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本能寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
もうこうなりゃ忙しいんだぞ。事がそうと決まりゃ、露月町の泥斎《でいさい》とやらが
本能寺だ。ぱんぱんと早手回しにやってめえりますからね、ちょっくらお待ちなせえよ」....
「如是我聞」より 著者:太宰治
ように思われる。「ご謀叛でござる。ご謀叛でござる。」などと騒ぎまわるのは、日本の
本能寺あたりにだけあるように思われる。そうして、所謂官軍は、所謂賊軍を、「すべて....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
に就いて、大評定を開いた。これが有名な清洲会議である。 この年の六月二日、京都
本能寺に在った右大臣信長は、家臣|惟任日向守光秀の反逆に依って倒れ、その長子|三....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
ることはないのである。とかく蘭丸と光秀とをいろいろからませている話は、若年にして
本能寺で死んだ蘭丸の短生涯を小説化するため、大抵は仕組まれたもので、信長が蘭丸に....
「流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
ころも、腕に至り、毛脛が濡れる。 濡れる袂になんじゃらほい。 あれは紀の国、
本能寺。 堀の探さは何尺なるぞ。 君を斬らずばわが身が立たん。 立たんか、....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
に至ったに関わらず、秀吉に致されて直《じき》に和睦《わぼく》して終ったり、又父の
本能寺の変を鬼頭内蔵介から聞かされても嘘だろう位に聞いた程のナマヌル魂で、彼の無....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
森蘭丸? 森蘭丸というのは、織田信長の家来《けらい》でしょう。そして、明智光秀が
本能寺に夜討《ようち》をかけたとき、槍をもって奮戦し、そして、信長と一緒に討死《....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
観測、測定も実は対象の現象形式を変更して見ることであるから一種の実験にぞくする。
本能寺の溝に石を投げて見るということは観測であると共にすでに一つの実験である。ピ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
な錯覚があるのだ。 例の声明書をもし本当に真面目に取っているのならば、敵は正に
本能寺にありと云わねばならぬ。苟くも人類を教育しようと欲する処の大学やそこの学生....
「赤旗事件の回顧」より 著者:堺利彦
錦輝館(きんきかん)の二階の広間、正面の舞台には伊藤痴遊君が着席して、明智光秀の
本能寺襲撃か何かの講演をやってる。それに聞きほれたり、拍手したり、喝采したり、ま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
か、それは」 「お前は、今まで、鎌をかけかけ、この道庵から絞り出そうとたくむ敵は
本能寺にあることがよくわかった、全く小娘と小袋は油断ができねえ――」 「いいえ、....
「ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格」より 著者:坂口安吾
とに不得意なのであります。 でありますから、実例をとって申しますと、織田信長が
本能寺で殺されました時のことを、「信長記」という本がありまして、それに書いてある....
「作画について」より 著者:上村松園
通い、長尾雨山先生の長恨歌などのお講義はよく聴いていたものでした。 また、寺町
本能寺にも漢学の研究会というものが出来、ひと頃そこへも漢学のお講義をきくために通....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
の噂もだんだんに忘れられて、その翌月に秀吉は鳥取にむけて出陣した。 織田信長が
本能寺で明智光秀に攻めほろぼされた時に、秀吉は備中高松から引っ返して来て、まずこ....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
、おもての人間として買ったんだ。」 「おもての人間として?」 「そうよ。――敵は
本能寺、何もあの男がほしいんじゃァねえ、もっと外に入用なものがさきにはあったんだ....