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「本舗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本舗の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
ある事をここに書添えておく。 明治三十三年の春頃であったか、福岡名産、平助筆の本舗として有名な富豪、故河原田平助翁の還暦の祝賀能が二日間博多の氏神櫛田神社で催....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
の素」が固有名詞かどうかが問題になったことがあるそうだ。もし固有名詞ならば味の素本舗の広告になるから、逓信省が放送を許さないことになるというのである。今では本舗....
大阪発見」より 著者:織田作之助
高津神社の附近には薬屋が多く、表門筋には「昔も今も効能で売れる七福ひえぐすり」の本舗があり、裏門筋には黒焼屋が二軒ある。元祖本家黒焼屋の津田黒焼舗と一切黒焼屋の....
商売の繁昌する家」より 著者:田中貢太郎
芝公園大門|脇に『わかもと』の本舗がある。その『わかもと』の事務所は、寺院の一部であった。観相家の松井|桂陰君....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
に、この神様の表参道入口には遊女屋が神恩を蒙って営業し、裏参道入口にはサフラン湯本舗というのが同じく神恩を蒙って営業しているよ。これ即ち何物かと云えば、中将湯と....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ガマへ旅行したとき、塩ガマ神社の裏参道の登り口に神様と共存共栄しているサフラン湯本舗のオヤジが、これもヘルプ型であった。もッとも彼は真ッ昼間というのに酒に酔っ払....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
へ姿をくらましてしまったと思っていると、いつの間にか、九尺二間の店ながら、製薬の本舗に収まっている。ちょっと、普通の人間に出来る芸当ではないと、その図々しいとい....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
せて自家の座敷、畳の上で印刷したものである。後ち東京の守田宝丹(下谷池ノ端、宝丹本舗の主人)が編した古泉の著書にも大分今井君がその面倒をみたものであった。同君は....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ここでまた話が八重になりますが、……その頃|馬喰町の小町水の本舗の主人に平尾賛平氏という人がありました。 今日の平尾家はその頃よりも一層盛....