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「本舞台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本舞台の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
一 むかしの正本《しょうほん》風に書くと、本舞台一面の平ぶたい、正面に朱塗りの仁王門、門のなかに観音境内の遠見《とおみ》、....
深夜の市長」より 著者:海野十三
の器械を袋の中に収めた。 「もう済んだのかい」 「準備は済んだ。これからいよいよ本舞台だ。君、こいつを頭から被りたまえ、こんな風に……」 どこに持っていたのか....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
亜戦争のみがこの世界にひとり進行するのでないことは疑いない。 戦争もこれからが本舞台だ。世界の情勢もこれからがいよいよ複雑化する。しっかりやらなくてはならない....
あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
引受けちまったってんですから、どうです大したもんでしょう…… これからいよいよ本舞台にはいって、その青山さんって方の登場になるんですが……いや、まったく、この....
小田原陣」より 著者:菊池寛
一部の兵を以て持久攻囲の策をとり、袋の鼠にして置いて、全軍を以て愈々小田原攻撃の本舞台に乗り出した。 小田原包囲 四月五日、秀吉は本営を箱根から....
少年探偵長」より 著者:海野十三
にしても、この黄金メダルに秘められたる謎はどういうことであろうか。事件はいよいよ本舞台へのぼっていく。 少年探偵なげく まったく春木少年は、がっかりして....
地獄の使者」より 著者:海野十三
入って来たので、びっくりした。しかし彼はすぐ了解した。そうだ、ここが殺人容疑者の本舞台なんだから、検事一行がここへ移動して来るのはあたり前だと気がついた。 「こ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
を見計らって、前座格のVERONICAが素早く牛を離れると、同時にいよいよ「血の本舞台」の第一段へ這入る。 一口に闘牛と言っても、三つの階梯から成り立つ。 ....
アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
っては意義の深いものであったに相違ないが、ともかくも三十一にして彼は立って始めて本舞台に乗り出した訳である。一九一一年にはプラーグの正教授に招聘され、一九一二年....
『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
き、たしかに科学小説時代の胎動を耳に捕えたのであった。 科学小説時代はいよいよ本舞台に入ろうとしている。それはどんな色の花を咲かせることになるのか、まだ分って....
小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
者本人がいるのです。そうしてその人間のいろいろの事情なども知っているのです。その本舞台でいよいよ本式に作曲家から渡された音譜を歌わなければならないのです。どうし....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
地理的にいえば、大塚と行徳と荒芽との三地点から縄を引っ張った三角帯が『八犬伝』の本舞台であって、この本舞台に登場しない犬江(親兵衛は行徳に顔を出すがマダ子役であ....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
と名刺で済ました。 霜月、もみじの好季節に、年一回の催能、当流第一人のお役者が本舞台からの乗込みである。ここにいささかなりとも、その出迎えの模様、対手方と挨拶....
四十年前」より 著者:内田魯庵
米の新文明を極東日本の蓬莱仙洲に出現しようと計画したその第一着手に、先ず欧化劇の本舞台として建設したのが即ち鹿鳴館である。今でこそ樟脳臭いお殿様の溜の間たる華族....
俗臭」より 著者:織田作之助
気なく言った。 「それを言いなはんな」 反響の無い筈はないのだ。政江は花道より本舞台にさし掛ったという可きだ。 「いゝえ。言わしてもらいまっせ。私は何も義理の....