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本船
「本船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本船の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
ろう。さあそのとき、すぐ前に汽船が通っていたらどうだろう。 ――うわっ、恐龍が
本船の間近にあらわれた。た、た、たいへんだ! と、そこで汽船の中は上を下への大....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
なものが出ましたか」 と、水戸がたずねた。 「いや、まだまだ。異常海底地震帯へ
本船が入るのは、今から三時間後だ」 「三時間後。ほう、もうそんなに現場へ近づいて....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
は、いいのだろうな」 「勿論です。二十|噸の爆弾は、お好みによって、一瞬間の裡に
本船から離してもよろしい」 「ふ、ふ、ふ」大佐は、軽く笑った。 「ですが、船長。....
「海底大陸」より 著者:海野十三
とした。 そのとき、ストロング船長は微笑を浮かべていった。 「いや、ただいま、
本船の前方十マイルさきの海面に、おびただしいサケの大群がおよいでいることを発見し....
「地球盗難」より 著者:海野十三
に着いた白塗りの外国船があった筈ですが、そのときこの村の衆のうちで、雇われて沖の
本船まで行った人は誰と誰とだろうね」 「まあ、そんなことをよくご存じなのですねえ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
ん明日あたり、ニューアイルランドの島影が見えはじめるはずだった。それが見えれば、
本船は、その尖端《せんたん》のカビエンの町を左に見つつ南方へ針路をまげ、そして島....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
に引続き、海面より新に飛び出したる潜水飛行艦隊の数は、凡そ百六、七十台に及べり。
本船は、これを無電にて、至急報告せんとせるも、空電|俄に増加し本部との連絡不可能....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
す」と、船医は、自分の頭を指さした。 船長は、困ったという表情で、 「じつは、
本船の上を、怪しい飛行機が飛んだことについて、赤石に聞いてみないと、事実がはっき....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
告があった。 「なに、機関の運転を中止したって、冗談じゃない。今現に実測によると
本船は四十ノットの快速力で走っているじゃないか」 「惰力で走っているのじゃないで....
「火薬船」より 著者:海野十三
隊員は、怪船の甲板上におどりあがった。 「帝国海軍は、作戦上の必要により、ここに
本船を臨検する」 中国語に堪能な岸隊長は、船員たちのかおをぐっとにらみつけなが....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
られているのだった。やっぱり自分はひとりぽっちなのか。 大月大佐 「おお、
本船が信号をしているぞ」 一人がうしろをふりかえって叫んだ。 「どうしたのか、....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
したな」 と、一等運転士は返事をしたが、少将のつよい語気に、すこしむっとした。
本船は今、難破もしかねないような吹雪の中に、やむをえず、ぐんぐん流されていくのだ....
「取舵」より 著者:泉鏡花
上 「こりゃどうも厄介だねえ。」 観音丸の船員は累々しき盲翁の手を執りて、艀より
本船に扶乗する時、かくは呟きぬ。 この「厄介」とともに送られたる五七人の乗客を....
「西航日録」より 著者:井上円了
上陸、県知事服部一三君および特別館賓伊藤長次郎氏を訪問す。午後伊藤氏、余を送りて
本船に至る。当夜四面雲晴れ、明月天に懸かり、波間の清数点の船灯と相映じ、湾内の風....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の知友に送られて新橋を発車し、十時、郵船会社日光丸に入乗し、正午、横浜を出港す。
本船のトン数は五千五百四十七トンにして、八木政吉氏その船長たり。上等客約二十人、....