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本葬
「本葬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本葬の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ちか》しい男で、左様な訳はない、親切な者で有る事は見抜いているから、己が葬式は、
本葬は後《あと》でしても、遺骸を埋《うず》めるのは内葬にして、湯灌《ゆかん》は新....
「斜陽」より 著者:太宰治
れだと言い張りたいのだ。 叔父さまたちのお世話で、お母さまの密葬を伊豆で行い、
本葬は東京ですまして、それからまた直治と私は、伊豆の山荘で、お互い顔を合せても口....
「躯」より 著者:徳田秋声
りが、隊の規則になっておるんでござえんして、士官さんが十八人おつき下さる。これが
本葬で、香奠は孰にしても公に下るのが十五円と、恁云う規則なんでござえんして…… ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ことであった。葬儀は二十四日に浅草の源通寺で仮葬を行なって、さらに日取りをきめて
本葬を営むというので、わたしは個人としてもまた東京日日新聞社を代表しても、その本....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
我がもとにおいて殯せよという。 とある。殯は、庶人であれば、死後三日目に行なう。
本葬ではないが、しかし葬式には相違ない。朋友のためにはそれを引き受けるのである。....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
一度、名古屋まで行くつもりである。 ――だがそれも、帰国の叔父を待って、祖父の
本葬をした上でなければ去り難い。なるべく途中まででも送ってやりたいが、そういう訳....