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本辺
「本辺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本辺の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
右衛門勝重、原彦治郎、不破彦三、総勢八千五百、雪の山路に悩みながら進み、江北木の
本辺に着陣した。勝家も直に、軍二万を率いて、内中尾山に着いた。北軍の尖兵は長浜辺....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
薬種の専売は同藩が財源の一つと数えられた。人参の栽培は木曾地方をはじめ、伊那、松
本辺から、佐久の岩村田、小県の上田、水内の飯山あたりまでさかんに奨励され、それを....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
る同勢の高旗をも望んだ。それらの一隊が、越後方面を警戒する必要ありとして、まず松
本辺をさして通り過ぎて行った後には、なんとなくゆききの人の足音も落ち着かない。飛....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
されるようになった。とりあえず半蔵らはその請書を認め、ついでにこの地方の人民が松
本辺の豊饒な地とも異なり深山幽谷の間に居住するもののみであることを断わり、宿場全....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ただふさがっているのが三つあって、その一つは長野あたりの夫婦者と、もう一つは松
本辺の御隠居らしいのとで、なんら怪しむべきものはない。ただ、そのうちの一つに、人....