本題[語句情報] » 本題

「本題〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本題の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
丞も少し安心した。杯のとりやりを型ばかりした後に、茶屋の女を遠ざけて栄之丞は早速本題にはいった。 「佐野の客からこのごろ何か身請けの話でもあったかえ」 「いいえ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
あろう、憎まれ役などと云い訳がましく云っているのを、吉五郎は軽く受け流してすぐに本題に入った。 「途中でこんなことをお尋《たず》ね申すのも失礼でございますが、あ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の云われたミンコフスキーの四次元世界なんです」といっこう動じた色も見せず、続いて本題を切り出した。 「ところで、その過去圏を調べにまいったのですが、たしか、鎮魂....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
しても、それが同じ人間だとは思われないのです。」 そこで、法水の質問はいよいよ本題に転じて行った。 「ところで、鐘の音をお聴きになったでしょうな。」 「ところ....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
らしめようと思う。 これまで書き綴った物語はほんの全体の序曲に過ぎぬ。次回から本題へ入るのである。 高遠城下の巻 一 「先生、いかがで....
地球要塞」より 著者:海野十三
の資源不足問題は、解決するだろうか。君はどう思う?」 X大使の質問は、この方が本題だったらしい。事実私は、この質問には、答えることをちょっと躊躇《ちゅうちょ》....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
この頃は最も涼しい時節であると、安井君はシンガポール地方の気候を説明して、さらに本題のこてちゃん一件に取りかかった。 こてちゃんの小鉄は十九の年に本国からこの....
鴛鴦鏡」より 著者:岡本綺堂
を知っていたに相違ないのである。しかしここで詰まらない揚げ足をとっていて、肝腎の本題が横道へそれてはならないと思ったので、わたしは笑いながらまた言った。 「そこ....
指輪一つ」より 著者:岡本綺堂
なことを言っていると長くなりますから、途中の話はいっさい抜きにして、手っ取り早く本題に入ることにしましょう。 僕が震災の報知を初めて聞いたのは、高山に着いてか....
開運の鼓」より 著者:国枝史郎
一向平気なものでしばらく雑談を交わせていたが、云うだけの事は云ってしまおうと俺は本題へはいって行った。懸河の弁を尽くしたものさ。すると西郷は膝へ手を置き黙って終....
鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
の物語の前おきが余りに長くなるおそれがあるから、それらはいっさい省略して、すぐに本題に入ることにする。そのつもりで読んでもらいたい。 夫人の話はこうである。 ....
」より 著者:岡本綺堂
ない。 いずれにしても、これが無事に済む筈がないのは判っている。さてこれからが本題の虎の一件だ。」 下 老人は話しつづける。 「それから小半年はま....
画工と幽霊」より 著者:岡本綺堂
めたのでアノ窓をあけて庭を眺めて居ましたが、夜の景色は又格別ですね」と、そろそろ本題に入りかかると、番人の女房が首肯いて、「お庭は随分お広うござんすから、夜の景....
間人考」より 著者:喜田貞吉
告されており、自分もいずれ纏まったものとして発表したいと思っているが、今は特に、本題の「間人」に関連して、ハチまたはハチヤの名義を論究してみたいと思う。 ハチ....
」より 著者:カフカフランツ
ではだれもそんなのを着てはいないということだけです」 「それではわたしたちは話の本題へ入ったわけです。あなたはそれをいわないではいられないのね。あなたという人は....