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本館
「本館〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
本館の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「秋の暈」より 著者:織田作之助
は一年中の大半をここの大名部屋か小姓の部屋かですごしていたくらい、伊豆湯ヶ島の湯
本館と同様、作家たちに好かれた旅館であった。 十時何分かの夜行で上野を発った。....
「人間灰」より 著者:海野十三
士の自室には、まだ永く灯りがついていた。しかし十時半になると、その灯りも消えて、
本館の方は全く暗闇の中に沈んでしまった。門衛も小屋の中に引込んでしまい、あとは西....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
姉さんがそう言ったわ、銚子無線の時報を聞きに行ったんでしょうって……」 勝見は
本館を離れて屋外の闇に走り出ました。雨は今の大降りをケロリと忘れたように小やみに....
「地球盗難」より 著者:海野十三
大隅学士に少からぬ不安の念を植えつけた。 「真逆君は……」 といったとき、突然
本館の方角に当って、何かガーンという金属板を力一杯|殴りつけたような音響がした。....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
テレーズ・シニヨレに餞ける引手箱なりと云う。すなわち、地域はサヴルーズ谷を模し、
本館はテレーズの生家トレヴィーユ荘の城館を写し、もって懐郷の念を絶たんがためなり....
「火星探険」より 著者:海野十三
が出来なくて、危篤に落入るかもしれない。これはどうしても、サムナー博士の居られる
本館病院へ送りつけないと、安心がならない」 といって、ここでは十分の治療ができ....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
門も共に損傷がなく、ぴったりと閉ざされていて、一部には錆が出ているのを発見した。
本館は塀と門内の木立とに遮られて、窺うことが出来なかったが、中はひっそり閑として....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
研究所の前についた。 仏は、門衛に、刺を通じた。 門衛は、紹介状の表を見て、
本館へ電話をかけた。 「所長は、生憎出張中ですが、今夜あたり、ここへお戻りです。....
「火星兵団」より 著者:海野十三
も今はない。あの日の大地震で、すっかり崩れてしまったのである。先生が勉強していた
本館も、今は地上に崩れてしまって、石塊の間からは、雑草が芽を出していた。雲間をも....
「火薬船」より 著者:海野十三
けんめいにおさえて、うらみのことばをノルマンになげつけた。 そのとき、雑草園の
本館の方から、がやがやと、人のさわぐこえが、きこえてきた。 船長ノルマンは、こ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
とでありすぐ近くにある国宝館はやはり見てゆくことにした。 観覧料を払って、いざ
本館へと石の階段を昇ろうとすると、足があがらない。やっとのことで館内に入った鶴見....
「アッタレーア・プリンケプス」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
ラスはいち早くとり換えられるのでした。この植物園の園長さんは立派な学者で、温室の
本館のなかに別に設けてあるガラス張りの研究室にとじこもって、顕微鏡を相手に自分の....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
本館にて、心理講究のかたわら妖怪事実を捜索研究し、その結果を館員に報告し、また、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
やくその功を積み、他日に至りて堂々たる日本大学の一家を落成せんとす。そもそも従来
本館にて教授するところの学科は西洋、東洋の両部ありて、東洋部中には日本学ありシナ....
「西航日録」より 著者:井上円了
なわち去月三十日、東京より飛報あり。曰く、十二月十三日、官報をもって文部省より、
本館倫理科講師所用の教科書に関し、教授上不注意のかどありとて、教員認可取り消しの....