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「本馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

本馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
盗んで行った奴は素人《しろうと》でしょうね」と、幸次郎は云った。「商売人ならば日本馬か西洋馬か判る筈です。西洋馬なんぞ売りに行けばすぐに足が付くから、どうで盗む....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
も責任のあるからだとなってから、一層注意深い目を旅人の動きに向けるようになった。本馬六十三文、軽尻四十文、人足四十二文、これは馬籠から隣宿|美濃の落合までの駄賃....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ていたのにも不思議はなかった。従来問屋場を通過する荷物の貫目にもお定めがあって、本馬一|駄二十貫目、軽尻五貫目、駄荷四十貫目、人足一人持ち五貫目と規定され、ただ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ら登って来る中津の客、呉服物の大きな風呂敷を背負った旅商人、その他、宿から宿への本馬何ほど、軽尻何ほど、人足何ほどと言った当時の道中記を懐にした諸国の旅行者が、....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
あたりから足首まで、板片をあて、繃帯で、ぐるぐると、太くまいてあった。 「曾呂利本馬さん。手を貸してあげましょうか」 通路で、房枝が向こうから駈けてきて、その....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ので、手近い荷物は葛籠に入れ馬の脊で一行と共に行くことになっている。 荷馬には本馬《ほんうま》とカラ尻《しり》と二種あった。カラ尻は本馬の半分の量目の荷だけ附....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
曙のハムレット好評。 ○一月、歌舞伎座の二番目「競馬春廼魁」にて、競馬場の舞台に本馬を用う。騎手は団子、栄三郎。 ○一月十二日、三木竹二死す、四十二歳。森鴎外博....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
給え。 大蛇、河童、ろくろ首、けっかい等は珍しからず。変ったものでは、鎧武者が本馬にのって、柵の中の土間の上で三浦の大介だとか、何だとかいって立廻りをしている....