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札幌
「札幌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
札幌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
の音、笛の音《ね》、三味線の音が虱《しらみ》のようにむず痒《かゆ》く刺している。
札幌ビールの煉瓦壁《れんがかべ》のつきる所から、土手の上をずっと向うまで、煤《す....
「片信」より 著者:有島武郎
《ちつみんき》もようやく終わりを告げようとしているかに見える。十年も昔僕らがまだ
札幌にいたころ、打ち明け話に兄にいっておいたことを、このごろになってやっと実行し....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
はないと信じますから一言します。
けれどもこれら巨細にわたった施設に関しては、
札幌農科大学経済部に依頼し、具体案を作製してもらうことになっていますから、それが....
「星座」より 著者:有島武郎
《てんじょう》に向けた顔をまた障子の方に向けなおした。
十月の始めだ。けれども
札幌では十分朝寒といっていい時節になった。清逸は綿の重い掛蒲団を頸の所にたくし上....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
かという反対がジキに出るだろうと思います。私は覚えております。明治十六年に初めて
札幌から山男になって東京に出てきました。その時分に東京には奇体《きたい》な現象が....
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
。予は新たに建てらるべき第二の函館のために祝福して、秋風とともに焼跡を見捨てた。
札幌に入って、予は初めて真の北海道趣味を味うことができた。日本一の大原野の一角、....
「弓町より」より 著者:石川啄木
に私に不利な結果を齎《もたら》した。郷里《くに》から函館《はこだて》へ、函館から
札幌《さっぽろ》へ、
札幌から小樽《おたる》へ、小樽から釧路《くしろ》へ――私はそ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
の外をながめてみた。そして君の事を思った。 私が君に始めて会ったのは、私がまだ
札幌に住んでいるころだった。私の借りた家は
札幌の町はずれを流れる豊平川という川の....
「親子」より 著者:有島武郎
切り出した。彼は昨夜の父と監督との話を聞いていたのだが、矢部の言うところは(始終
札幌にいてこの土地に来たのははじめてだと言ったにもかかわらず)けっしてけたをはず....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
学の標本室には、加賀の白山で取ったのと、信州の駒ヶ嶽と御嶽と、もう一色、北海道の
札幌で見出したのと、四通り黒百合があるそうだが、私はまだ見たことはなかった。 ....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
浅川君か?……」 と係長が後ろへ向き直ると、傍らにいた事務員が口を入れた。 「
札幌の本社から電話で、出て行かれましたが……」 けれどもその浅川監督は、待つほ....
「キド効果」より 著者:海野十三
ゃ。東京の第一放送が出ているのを、すこし廻すと広島FKの放送が出る。もっと廻すと
札幌のIK、名古屋のCK、新潟のQK、熊本のGK、静岡のPK、仙台のHKなどとい....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
慣れておれば、姉ほどには驚かずこの頃相知りたる北竜村の西島清太氏も驚き、わざわざ
札幌に出でて、卜者に見てもらいしに、安全なりとの報を得たるも、なお未だ全く心を安....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
北海道といってもそういうことを考える時、主に私の心の対象となるのは住み慣れた
札幌とその附近だ。長い冬の有る処は変化に乏しくてつまらないと人は一概にいうけれど....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
××リヨカンニテマツ』という森山の電報を受けとっていた。それで土田も共に、今その
札幌へむかう途中だった。私は森山が待っていると思って、何か心急がれていた。 「そ....