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「朱文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

朱文の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
ルの画が刷《す》ってあって、その上に l'art pour l'art と、細い朱文字《しゅもじ》で入れた銘があった。目次を見ると、藤沢の「鳶色《とびいろ》の薔....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
魚の種類を大体知った。蘭鋳、和蘭獅子頭はもちろんとして、出目蘭鋳、頂点眼、秋錦、朱文錦、全蘭子、キャリコ、東錦、――それに十八世紀、ワシントン水産局の池で発生し....
立札」より 著者:豊島与志雄
揚子江の岸の、或る港町に、張という旧家がありました。この旧家に、朱文という男が仕えていました。 伝えるところに依りますと、或る年の初夏の頃、こ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ると、草履を持ってしゃがみこんだ一人の男、そばに、仮名書きで「こばいあん」とした朱文字の提灯をおいて、ゆるんだ鼻緒をすげなおしている。 ポッ、ポッと、提灯の明....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
。 眼八は、 「あっ?」と、むねを衝ったが、その明りの一つに、海部代官所という朱文字を認めてホッとした。 ――というよりはこの場合、助かったという気持で、死....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の周馬が狼狽した。 行く手をさえぎっている砂山の松木立から、ボカリと浮きだした朱文字の提灯。 問わでわかる船関の役所じるしだ。 「ちぇッ」と周馬、舌うちを鳴....