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朱欒
「朱欒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
朱欒の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
色が眼を射ると思えば、小さな店に柚子が小山と積んである。何と云う種類か知らぬが、
朱欒程もある大きなものだ。旅先ながら看過し難くて、二銭五厘宛で五個買い、万碧楼に....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
なりましたので、這うようにして土蔵のうしろの裏木戸まで来まして、そこに立っている
朱欒の樹に縋り付いて、やっとこさと抜けた腰を伸ばして立ち上りました。すると頭の上....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
数多くなり『新潮』『文章世界』などのほかに、『スバル』もあり『番紅花』『詩歌』『
朱欒』等のほか、片山広子のアイルランド劇研究の載った『心の花』もあるという盛観で....
「野ざらし」より 著者:豊島与志雄
の直方《のうがた》って、どんな土地でしょう?」 「そりゃあ君、山があって、そして
朱欒《ざぼん》という大きな蜜柑が出来る処さ。」と突然禎輔は冗談のように云った。「....
「朱欒の花のさく頃」より 著者:杉田久女
鹿児島にわたって十七年間も住っていた父母が、自ら設計して建てた家なので、九年母や
朱欒、枇杷、柿など色々植えてあったと母からよく聞かされていた。 城山の見える其....
「夜長ノート」より 著者:種田山頭火
び文学者を二つのサークルに分つことが出来る。 スバル、白樺、三田文学、劇と詩、
朱欒。永井荷風氏、吉井勇氏、北原白秋氏、秋田雨雀氏、上田敏氏、小山内薫氏、鈴木三....