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朱雀門
「朱雀門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
朱雀門の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
おり、男が二十三人。それにわたしと娘だけさ。阿濃《あこぎ》は、あのからだだから、
朱雀門《すざくもん》に待っていて、もらう事にしようよ。」
「そう言えば、阿濃も、....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
く吹きて静かならざりし夜、亥の時ばかり、都の巽より火出で来りて、乾に至る。はては
朱雀門、大極殿、大学寮、民部省まで移りて、一夜の程に塵灰となりにき。火本は樋口富....
「女強盗」より 著者:菊池寛
。それで、盗品の櫃のなるべく軽いものを一つ背負って、強盗について行った。すると、
朱雀門の傍まで行くと、そこで盗品をわけ合って、この男にも麻袋一枚|呉れた。その強....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
寒の日、夜半に陰陽師土牛童子の像を門口に立つ。陽明待賢門は青色の土牛をたつ。美福
朱雀門には赤色なり。談天藻璧門は白色なり。安嘉偉|鑒《かん》門には黒色なり。郁芳....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ってゆく。 じっと眼をとじて、聞き惚れているうちに、沢庵は、昔|三位博雅卿が、
朱雀門の月の夜に、笛をふいて歩いていたところ、楼門の上で同じように笛を合調す者が....
「魔性の女」より 著者:大倉燁子
配を聞きつけて、奥から出て来た素人臭い女中に案内され、多摩川砂利を踏んで、右手の
朱雀門から庭の茶席へ通された。 数寄を凝らした部屋を物珍しそうに眺めていると、....