朴念仁[語句情報] » 朴念仁

「朴念仁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

朴念仁の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
するなら気の毒なものだ。よく先生が品切れにならない。よっぽど辛防《しんぼう》強い朴念仁《ぼくねんじん》がなるんだろう。おれには到底やり切れない。それを思うと清《....
科学者とあたま」より 著者:寺田寅彦
は、普通の頭の悪い人よりも、もっともっと物わかりの悪いのみ込みの悪い田舎者であり朴念仁でなければならない。 いわゆる頭のいい人は、言わば足の早い旅人のようなも....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
。それほど杜という男は、彼女にしてみればスパナーのように冷たく、そして焦れったい朴念仁であった。 「これ、そう顔を近づけちゃ、前方が見えなくて、危いじゃないです....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
活から縁遠いものだというかたちで現われているようだ。世間では往々科学者を非常識な朴念仁と決めてかかる癖がある。古くは天体ばかりを仰いで路を歩いて溝に落ちたタレス....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
天下に、切っても切れない不死身《ふじみ》、洒落《しゃれ》てもこすってもわからない朴念仁《ぼくねんじん》、くすぐっても笑わない唐変木《とうへんぼく》、これらのやか....