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「机竜之助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

机竜之助の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
て投げられたように甲源一刀流の席に飛び込んで逸見利恭の前に突伏してしまいました。机竜之助は木刀を提げたまま広場の真中に突立って居ます。 井上真改の一刀は鍔元か....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
つけた塀《へい》と、それを越した入母屋風《いりもやふう》の大屋根であって、これが机竜之助《つくえりゅうのすけ》の邸宅であります。 机の家は相馬《そうま》の系統....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
せん。 神尾主膳が寝込んでしまって、幸内が転がり出して、いくらもたたない時に、机竜之助が帰って来ました。 例の通り宗十郎頭巾を被っていましたが、いつも蒼《あ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
一 「浜《はま》、雪は積ったか」 炬燵《こたつ》に仮睡《かりね》していた机竜之助は、ふと眼をあいてだるそうな声。 「はい、さっきから少しもやまず、ごらん....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
って、そして潮《うしお》の湧くような意気組みの西国武士に当ることになったのです。机竜之助の如きは、勤王家でもなし、佐幕党でもない、近藤、土方のような壮快な意気組....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
え」 藍玉屋の息子のねむそうな声が一座を笑わせる。 ここに問題となった女は、机竜之助が鈴鹿峠《すずかとうげ》の麓、伊勢の国|関《せき》の宿《しゅく》で会い、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら言い出したのは、あの時以来、何をしていたか、ともかくここまで傷一つ受けずに来た机竜之助でした。 翠微《すいび》の間《かん》に一抹《いちまつ》の煙がある――煙....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
残って、大和の国|三輪《みわ》の里の親戚へ預けられている間に、京都を漂浪して来た机竜之助と会うことになってしまった。それがまた飛び放れて、紀伊の国の竜神という温....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》が大湊《おおみなと》を朝の早立ちにして、やがて東を指して歩いて行きます。これは机竜之助でありました。 竜之助の父|弾正《だんじょう》は尺八を好んで、病にかか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
机竜之助は昨夜、お絹の口から島田虎之助の最期《さいご》を聞いた時に、 「ああ、惜....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
六 福士川から徳間《とくま》入りをした宇津木兵馬と七兵衛は、机竜之助を発見することなくして、かえってがんりきの百蔵を発見してしまいました。 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はどうでもよろしいが、これだけは聞き洩らすまじきことです。この男の口から語られた机竜之助の挙動はこうでありました―― 擬《まが》い者《もの》の神尾主膳であった....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
七 その晩、一間のうちでしきりに刀を拭《ぬぐ》うているのは机竜之助であります。 竜之助は盲目《めくら》になっているけれども、その一間には....
長篇小説私見」より 著者:豊島与志雄
物の名前がいきなり書かれたならば、多くの人はまごつくだろう。浪子、貫一、三四郎、机竜之助、丹下左膳……一体、真摯な文学は、そして作者が血肉を注ぎこんだ人物は、ど....
生前身後の事」より 著者:中里介山
一団を作りなかなか人気を博しているということであった、そうして是非とも大菩薩峠の机竜之助をやらして貰いたいと寺沢君を通じての申込だ、寺沢も予《かね》てこっちの態....