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「杉並区〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

杉並区の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河明り」より 著者:岡本かの子
は大概複雑なものだが、その神田川も多くの諸流を合せていた。まず源は井頭池から出て杉並区を通り、中野区へ入るところで善福寺川を受け容れ、中野区淀橋区に入ると落合町....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
であると云う。わたしの知る限りでも、東京で雷雨の多いのは北|多摩郡の武蔵野町から杉並区の荻窪、阿佐ヶ谷のあたりであるらしい。甲信盆地で発生した雷雲が武蔵野の空を....
東京八景」より 著者:太宰治
かったので、故郷からの仕送りも、相当減額されていた。一層倹約をしなければならぬ。杉並区・天沼三丁目。知人の家の一部屋を借りて住んだ。その人は、新聞社に勤めて居ら....
魔像」より 著者:蘭郁二郎
すことが出来た。 ※としながら、皺を伸してみると、それには(水木舜一郎、東京市杉並区荻窪二ノ四〇〇)と新東京の番地が入って清朝活字で刷られた、小綺麗な名刺だっ....
御萩と七種粥」より 著者:河上肇
結婚した芳子の家と並んで、東京市の――数年前までは市外になっていた――西の郊外、杉並区天沼という所にあった。偶然にもそれは青楓氏の邸宅と、歩いて十数分の近距離に....
異質触媒作用」より 著者:寺田寅彦
内して進行したが、どこまで行ってもなかなか田舎らしい田舎へ出られないのに驚いた。杉並区のはずれでやっとともかくも東京を抜け出すまでが容易でなかった。この町はずれ....
陳情書」より 著者:西尾正
は既に出来て居ります。 さようなら、閣下よ、閣下の繁栄を祈り居ります。 東京市杉並区高円寺五丁目 青地大六拝 M警視総監閣下 (一九三四年七月号)....
澪標」より 著者:外村繁
とく子と三児の籍を入れ、郷里の人人に嘲笑される。 翌年二月、文学再出発を志し、杉並区阿佐ヶ谷に移る。窮乏の生活が始まる。 「もう子供は産まない」と、とく子は繰....