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杉山
「杉山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
杉山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蒼穹」より 著者:梶井基次郎
たようになっていた。 そんな風景のうえを遊んでいた私の眼は、二つの溪をへだてた
杉山の上から青空の透いて見えるほど淡い雲が絶えず湧いて来るのを見たとき、不知不識....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
会人としての徳義を全うしたものばかりである。 それにもかかわらず新興キネマは、
杉山、毛利、久松の三名を挙げ、右は会社に迷惑をかけた不埓ものであるから、絶対に雇....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
内閣の退陣に当たり印象に残ったのは、米内海軍大臣の朗々たる声と率直な物の言い方、
杉山陸軍大臣の年齢に似ぬ元気な、そして円い物の言い方、町田ノンキナトウサン無任相....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
その遠縁の頭山満翁のところへ金策に行ったことがあった。翁は今金がないからと言って
杉山茂丸君のところへ紹介状を書いた。伊藤はすぐ茂丸君を訪ねた。茂丸君は僕に会いた....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
顔で言う。 「飛んだ事をおっしゃりませ、田舎でも、これでも、長年年期を入れました
杉山流のものでござります。鳩尾に鍼をお打たせになりましても、決して間違いのあるよ....
「昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
」 「あッ、そうか」 頭に手を当てて、膝の上を見て、ラジオ欄の「独唱と管弦楽、
杉山節子、伴奏大阪放管」という所を見ると、 「
杉山節子……? そうだ、たしかそん....
「僕の読書法」より 著者:織田作之助
う説を成す医者もあるくらいだから――、とこんな風に僕は我田引水し、これも眼の良い
杉山平一などとグルになって、他の眼鏡の使用を必要とする友人を掴えて、さも大発見の....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
行好きの次兵衛がひょっこり旅から帰って来て、「おい、夢野久作って解ったよ。あらぁ
杉山の直樹さんたい」とは、久々の挨拶もそっちのけの言葉であった。と云うわけはこう....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
前の神隠しを話すのが習慣と見える。…… ――親仁様がそう云いましてね。おんなじ
杉山流だかどうだか知らないが、昨夜の旅籠で夜が更けて、とにかく、そんな按摩の話し....
「影」より 著者:岡本綺堂
登場人物――重兵衛。太吉。おつや。旅人。巡査。青年甲、乙。 現代。秋の夜。 相模国、石橋山の古戦場に近き
杉山の一部。うしろに小高き山を負いて、その裾の低地に藁葺きの炭焼小屋。家内は土間....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
耕吉には恰好だという空家が、ちょこなんと建っていた。西向きの家の前は往来を隔てた
杉山と、その上の二千尺もあろうという坊主山で塞がれ、後ろの杉や松の生えた山裾の下....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
めて帰るのである。) 当夕十時半、バルパライソに着す。千田平助氏、河田国雄氏、
杉山、村上等の諸氏とともに千田氏の宅に至り、会談深更に及ぶ。 十三日、晴れ。午....
「父の出郷」より 著者:葛西善蔵
の始末をつけ、片づける借金は片づけ、世帯道具などもすべてGに遣ってしまって、畑と
杉山だけ自分の名義に書き替えて、まったく身体一つになって出てきたんだそうですよ。....
「四つの都」より 著者:織田作之助
書けないことはあるまいとのおだてであった。なるほどそう言われてみれば、かつて親友
杉山平一君より、君のあの小説のあそこはシナリオだねといわれたこともあったっけと、....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
「今度は誰です?」 赤星刑事は、眼を輝かしながら、急き込むように尋ねた。 「
杉山三等書記官の処だ。氏は目下|賜暇帰朝中で東京にいるが、明後日の東洋丸で帰任す....