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杉山平助
「杉山平助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
杉山平助の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
てその人物論が、実に現代世相を物語るそれぞれの短篇作品になっているというわけだ。
杉山平助風の文学者的人間論とも違えば、野依秀市式の政治屋流人物観とも異る。正に阿....
「創生記」より 著者:太宰治
も知らない。 八月十一日。ま白き驟雨。 尚、この四枚の拙稿、朝日新聞記者、
杉山平助氏へ、正当の御配慮、おねがい申します。 右の感想、投函して、三日目に再....
「ヒューマニズムへの道」より 著者:宮本百合子
的に描いている。更にそれぞれの人物の描き方、人間の観方に深い異議を喚び起された。
杉山平助氏が新聞の月評でこの作品に触れ、余談ではあるがと傍註をして、もし一度時期....
「同志小林の業績の評価によせて」より 著者:宮本百合子
じく、プロレタリア作家の発展の本質を理解し得ないことから『国民新聞』に掲載された
杉山平助氏の「小林多喜二論」も彼を支持しつつ誤った評価を結果している。杉山氏は書....
「小説の読みどころ」より 著者:宮本百合子
党生活者」を読む場合、以上の点は見落としてならぬところである。 『読売新聞』で、
杉山平助氏が「党生活者」第六部(五月号『中央公論』所載)を批評していたが、それは....
「冬を越す蕾」より 著者:宮本百合子
氏をはじめ、二宮尊徳について書く武者小路氏まで、この問題にふれている。『新潮』の
杉山平助氏の論文、『文芸』の大宅氏の論文を熱心に読んだのは、恐らく私ひとりではな....
「もう少しの親切を」より 著者:宮本百合子
いうものが斯くの如くにして表われているところに、私は、或る憤りを感じるのである。
杉山平助氏の『婦人公論』における恋愛論は、ジャーナリストとしての技術を傾けて書か....
「若き世代への恋愛論」より 著者:宮本百合子
なければならないことを厭って、なるたけ附近の町かたに嫁ぎたがる心持。ある座談会で
杉山平助氏は、中農の娘が巡査、小学校の教員、村役場の役員その他現金で月給をとる人....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
限り、文芸家の多くの者はリベラリストに数えられる。豊島与志雄、広津和郎、菊池寛、
杉山平助の諸氏は多分最も意識的なリベラリストであるらしい。不安文学の一派も、又之....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
か云われていて、夫が何か驚くべき卓見でもあるかのように感心されるのを見るからで、
杉山平助ではないが、そんなことに今更感心するのは、そういう境地そういう契機を、ま....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
れた所以である。又青年論(室伏、三木、岡、大森、森戸、私など)や恋愛論(岡邦雄、
杉山平助、神近市子など)も亦、そこから発生した。 三六年度に於ける単純な意味で....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いうことは、おのずから別ですが。二月、三月(四月も)と『文芸春秋』に時評をかき、
杉山平助氏から近頃の正論をはく批評家というようなことをきわめつけられ、ホーホーと....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
資質様々の綜合ということ。何と痛切に実感するでしょう。きょうも『朝日』の学芸で、
杉山平助が書いていて、山本有三が『主婦之友』とかにかいていた「路傍の石」をかきつ....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
評家などというものは、その魂において、無智俗悪な処世家にすぎないのである。むかし
杉山平助という猪のようなバカ者がいて、人の心血をそそいでいる作品を、夜店のバナナ....