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李
「李〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
李の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
。現に今日の戦《いくさ》でもです。私《わたし》は一時命はないものだと思いました。
李佐《りさ》が殺される、王恒《おうこう》が殺される。その勢いと云ったら、ありませ....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
は独り蘭袋に辞して、故郷熊本へ帰る旅程に上《のぼ》った。彼の振分《ふりわ》けの行
李《こうり》の中には、求馬《もとめ》左近《さこん》甚太夫《じんだゆう》の三人の遺....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
上
いつごろの話だか、わからない。北支那の市《まち》から市を渡って歩く野天《のてん》の見世物師に、
李小二《りしょうじ》と云う男があった。鼠《ねずみ》に芝居をさせるのを商売にしてい....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
が、凄《すさ》まじい唸《うな》りを飛ばせていた。目の前に聳えた松樹山の山腹にも、
李家屯《りかとん》の我海軍砲は、幾たびか黄色い土煙《つちけむり》を揚げた。その土....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
である。武后《ぶこう》は人天を顧みず、冷然と正義を蹂躙《じゅうりん》した。しかし
李敬業《りけいぎょう》の乱に当り、駱賓王《らくひんのう》の檄《げき》を読んだ時に....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
かし家蔵の墨妙の中《うち》でも、黄金《おうごん》二十|鎰《いつ》に換えたという、
李営丘《りえいきゅう》の山陰泛雪図《さんいんはんせつず》でさえ、秋山図の神趣に比....
「或る女」より 著者:有島武郎
もうれしいんですもの」
愛子の答えは冷然としていた。十畳の座敷に持ち込まれた行
李《こうり》を明けて、よごれ物などを選《よ》り分けていた葉子はその様子をちらと見....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
と、赤木桁平が、帷子の上に縞絽の羽織か何かひっかけてやって来た。 赤木は昔から
李太白が贔屓で、将進酒にはウェルトシュメルツがあると云うような事を云う男だから、....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
の花をその……嗅ぎますようで、はい。」 座には今、その白梅よりやや淡青い、春の
李の薫がしたろう。 うっかり、ぷんと嗅いで、 「不躾け。」 と思わずしゃべっ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
がある。南瓜のパイがある。さらに、ハムも、燻製の牛肉もある。そのうえ、砂糖づけの
李、桃、梨、まるめろの実が、見ごとにいく皿もならび、鰊の照り焼、鶏の蒸し焼はいわ....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
も白銀の月影をこぼして溢るるのを、広い水槽でうけて、その中に、真桑瓜、西瓜、桃、
李の実を冷して売る。…… 名代である。 二 畠一帯、真桑瓜が名....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
縁日 柳行
李 橋ぞろえ 題目船 衣の雫 浅緑 記念ながら 縁日 ....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
―折からのざんざ降で、一人旅の山道に、雨宿りをする蔭もない。……ただ松の下で、行
李を解いて、雨合羽を引絡ううちも、袖を絞ったというのですが。――これは、可心法師....
「活人形」より 著者:泉鏡花
間に高きお姓名の、雁の便に聞ゆるにぞ、さらば助を乞い申して、下枝等を救わむと、行
李そこそこかの地を旅立ち、一昨日この地に着きましたが、暑気に中りて昨日一日、旅店....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ならしむる事になり、軍の行動に非常な自由を得たのである。殊に将校の平民化が将校行
李の数を減じ、兵のためにも天幕の携行を廃したので一八〇六年戦争に於て仏・普両軍歩....