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「李朝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

李朝の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅愁」より 著者:横光利一
目立たぬ赤の模様の入った絨毯が、部屋の調度や庭を害せず落ちつけた。黒塗の棚に初期李朝の秋草の壺が一つ置いてあって、壁額に嵌った十七世紀の銅版画と好個の対照をなし....
天馬」より 著者:金史良
れが、曲りなりにでもだんだんとわれ等の貴い文字文化に目覚めて来た今日ではないか。李朝五百年来の悪政の陰に埋れた文化の宝玉を発掘し、それによって過去の伝統を受け継....
落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
、今日父に五十|瓦の輸血をしてあげて、交換にもらった五百円のその現金で買って来た李朝の皿のことで一ぱいでした。薬も、注射も三時間しか効果なく、それも度々やるため....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ている。老刀自は裏山からかねて見つけておいた、すがれた秋草を取揃えて持って来て、李朝白磁の手頃なふっくりした花瓶に無造作に挿す。すすきの萎えた穂と唐糸草の実つき....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
る名称の下に、これが救済改善の途を講ぜねばならぬ次第となってしまった。 これを李朝朝鮮の実例についてみるに、朝鮮においては世宗王の時に当って、我が旧エタにも比....
朝鮮の友に贈る書」より 著者:柳宗悦
陶磁器は日々人の心に親しみたいための器であった。それは古代においてのみではない。李朝の代に及んでも日常の凡ての用品にさえその心を深く滲ませた。為すこと行うことに....