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李白
「李白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
李白の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文芸の哲学的基礎」より 著者:夏目漱石
人《かんじん》ではありません。芭蕉《ばしょう》のごとく消極的な俳句を造るものでも
李白のような放縦な詩を詠ずるものでもけっして閑人ではありません。普通の大臣豪族よ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
きさきょう》をはじめ、刀を取って引っかえしてきた不知火流の七、八人を相手に、 「
李白《りはく》一斗《いっと》詩《し》百篇《ひゃっぺん》――か。ううい!」 酒臭....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
もまだ破れぬ畳の上に坐し、去歳の春すが漏したるか怪しき汚染は滝の糸を乱して画襖の
李白の頭に濺げど、たて付よければ身の毛|立程の寒さを透間に喞ちもせず、兎も角も安....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
と客観主義とが、どこで特色を異にするかを、さらに今一度考え直して見ねばならない。
李白《りはく》は長安の酒家に酔って、酒一斗詩百篇であったと言う。だがこの意味は、....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
とは正に此謂いなり、若し古人の意を※襲して即ち古人の田地の種獲せば是れ剽盗のみ。
李白杜甫韓柳の徒何ぞ曽て古今を襲わん。独り漢文学然るに非ず。英のシエクスピールや....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
五百間――一町を六十間にすると」
「八町と少し……だが、三千尺はうそだろう、唐の
李白《りはく》の算盤《そろばん》でもなければそうは割り出せない、常識から言ってみ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たもんだな、しかし……」 と、丸山も少しく思案してみての上で、 「そうだっけな、
李白の詩に、酒を飲んで愁《うれい》を銷《け》さんとすれば愁更に愁う、というのがあ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しまい、空の大月を打仰いで、 「清風明月一銭の買うを須《もち》いず――と、たぶん
李白の詩にあったけな、一銭のお手の中を頂くにも、人間となると浅ましい思いをするが....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
よく詩吟をした。それは山陽の天草洋や文天祥の正気歌などで、就中尤もよく吟じたのは
李白の『両人対酌山花開、一杯一杯復一杯、我酔欲眠卿且去、明朝有意抱琴来。』を繰返....
「清修館挿話」より 著者:林芙美子
か胡虜を平げて 良人は遠征を罷めなん 谷村さんは、夏中愛読した唐詩選の中の、
李白の詩を心よげに口ずさんで歩きました。 下宿から学校までは、五町あまりのもの....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
《ねごと》」なう諺《ことわざ》こそ事実に適《かな》うなれ。 杜甫《とほ》の「夢
李白《りはくをゆめむ》」の詩に「|故人入我夢《こじんわがゆめにいる》、|明我長相....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
! 楊柳の花! 友よ、友よ、楊柳の花のよさは、何と云ったらよいだろう! 詩人
李白が詠ったっけ。―― 楊花落尽子規啼。 聞道竜標過五渓。 我寄愁心与明月。 随....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
ぬと素性争いが起こる。 偉人や金持になることも、ちょっとどうも考えものらしい。
李白十歳の初秋であった。県令の下に小奴となった。 ある日牛を追って堂前を通った....
「短歌の詩形」より 著者:寺田寅彦
考えてみる。 漢詩の五言、七言の連続も、何かしらある遠い関係を思わせる。例えば
李白の詩を見ても、一つの長詩の中に七言が続く中に五言が交じり、どうかすると、六言....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
入り、かつ銀行に至る。午後、日本商松浦、滝波両店を訪う。当地は桃花すでに散じて、
李白藤紫、春栄を争うを見る。夜に入りて、半輪の明月玻窓を照らすあり。しかして月を....