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杏子
「杏子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
杏子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
き》の空。青色の建物の正面の方へ赤壁の間を上っていってる、急な白い大理石の石段。
杏子《あんず》色やシトロン色や仏手柑《ぶつしゅかん》色などさまざまの色で、橄欖樹....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
かったにもかかわらず、果樹が風に揺られるような時には、青い林檎《りんご》や腐った
杏子《あんず》や虫の食った梨《なし》などを、ひそかに拾い取ることがあった。ここに....
「シェイクスピアの郷里」より 著者:野上豊一郎
た大きな建物は、特に目立って注意を惹いた。その壁には高さ四間もあろうかと思われる
杏子《エイプリコト》の枝を見ごとに這いまとわせてあるのが十数本並んでいて珍らしか....
「吹雪のユンクフラウ」より 著者:野上豊一郎
ネル・ゼー)で、幅は三キロ、長さは十九キロ以上あるそうだ。湖畔にはもう春が来て、
杏子《あんず》や梨の花ざかりで、草原にはたんぽぽが群生していた。シュピーツを過ぎ....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
ウイッチ》のように宙を飛んで家へ駆けてゆき、お台所から鶏卵と水飴《みずあめ》と乾
杏子《ほしあんず》をひっ攫《さら》って、えらい勢いで駆け戻って来ました。 粉を....
「甘話休題」より 著者:古川緑波
に言えば、ワップルだ。そのワップルに二色あって、一つはクリーム入り、もう一つは、
杏子《あんず》のジャムが入っていた。戦後も尚、ワップルは健在であろうか。 風月....