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「村内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

村内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
紅黄録」より 著者:伊藤左千夫
べて寝る。姉は予がくるたびにいつでもそうであるのだ。田畑のできばえのことから近隣村内のできごとや、親類のいざこざまで、おもしろかったこと、つまらなかったこと、い....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ばとうに嫁を貰っているはずであるが、なにぶんにも蛇吉という名がわずらいをなして、村内はもちろん、近村からも進んで縁談を申込む者はなかった。彼は村の者からも尊敬さ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
付からなかった。 彼は早く起き、遅く寝て、耕作に怠りなく働いていると、あるとき村内で大きい法螺貝を見つけた。三升入りの壺ほどの大きい物である。めずらしいと思っ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
が多かった。 その当時のことである。民家の妻が妊娠中に死亡したので、その亡骸を村内の古廟のうしろに葬った。その後、廟に近い民家の者が草むらのあいだに灯の影を見....
風流仏」より 著者:幸田露伴
所に見る事憎しとてお辰をあわれみ助け葬式済したるが、七蔵|此後愈身持放埒となり、村内の心ある者には爪はじきせらるゝをもかまわず遂に須原の長者の家敷も、空しく庭|....
初恋」より 著者:国木田独歩
てそのお通りを待っているという次第、先生ますます得意になり眼中人なく大手を振って村内を横行していた。 その家は僕の家から三丁とは離れない山の麓にあって、四間ば....
」より 著者:犬田卯
申請してやったり、どんな些細なお上の金でも呉れようというものは貰ったが、その代り村内の出費もこの瘤が村長になるや否や前述のように倍加した。それというのは、村の有....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
予言するがごときことあらば、それこそ実に奇怪千万なれども、わずかに自身の住める一村内の出来事を予言し察知するがごときは、いまだ奇と称するに足らざるなり。杉本氏の....
迷信解」より 著者:井上円了
るにしかずと思い、一物を猟せずしてむなしく家に帰りたり。そのことたちまち伝わりて村内の大評判となり、だれもみな恐れて村外に出ずるものもなきほどなりしが、二、三日....
長吏名称考」より 著者:喜田貞吉
りである。そしてその中にもエタは早く定職を得て村役人となり、非人等を取締る傍ら、村内の警固に任じ、犯罪人追捕及び処刑、行路病者の保護、行倒人の始末、穢物の取片附....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
に、他にもそんな例がまんざらない訳ではあるまいが、大抵は「筋」を異にしながら同じ村内に雑居して、他からアレだと指斥される場合が多いのである。そしてその中の最も不....
西航日録」より 著者:井上円了
のごとし。 日は寒く風は荒びし其中にいと煖き人心かな 余はこれを英語に直訳して村内の人に示せり。 The day is cold. The wind is r....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
とには、朔日から十五日までは鳥獣の肉を喰うを禁じ、この間に氏子中に死者あるとも、村内に葬ることをせず、隣村の境に到って葬儀を行うということである。 八幡宮の社....
牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
政五郎印 大久保村買主 儀左衛門殿 右の「上十五日」とは、月の上半に右両村内に生じた死牛馬の権利を云ったものなのである。 抵当権設定の例としては、同氏....
餅を買う女」より 著者:岡本綺堂
が多かった。 その当時のことである。民家の妻が妊娠中に死亡したので、その亡骸を村内の古廟のうしろに葬った。その後、廟に近い民家の者が草むらの間に灯のかげを見る....