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「村山知義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

村山知義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一九三二年の春」より 著者:宮本百合子
」 夜気に溢れる笑声に向って格子をしめ、小林は下駄の音を敷石に響かせて去った。村山知義が召喚されたのはその翌日である。 四月七日の午後六時すぎごろであった。....
ヒューマニズムへの道」より 著者:宮本百合子
も害悪しかないことと理解され切っていないところがあり、例えば三月号の『文芸』には村山知義氏が「父たち母たち」という小説を書いている。かつて「白夜」を書いたこの作....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
ていた何人かの作家たちがこのころ追々過去の生活を題材として作品を発表しはじめた。村山知義氏の「白夜」その他代表的な作品があった。転向文学という独特な通称がおこっ....
昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
をも生んだのであって、小林多喜二の「蟹工船」「不在地主」徳永直の「太陽のない街」村山知義の「暴力団記」「東洋車輌工場」その他多くの新しい文学作品が現れた。中野重....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
文学の形式の問題がとりあげられた。初期の自然主義的な手法にあきたりない金子洋文、村山知義などの人々はドイツの表現派の影響をうけエルンスト・トルラーやカイゼルに追....
一つの感想」より 著者:宮本百合子
かったと思います。例えば、岸田国士等によって言われている、演劇アカデミイの問題で村山知義氏は、基本的な技術を与えることでは、アカデミイも新しい演劇のために何物か....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
舞台効果によって商業的にも成功した。 新協劇団が公演したトルストイの「復活」、村山知義の監督による「破戒」なども経営的には成功した。しかし演劇的見地からはそれ....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
と云った方が当っているかも知れない。当時そういう意味で洋行した者は沢山いたので、村山知義・羽仁五郎・其の他の諸君もそうだ。 三木は三年程して帰って来た。パスカ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
ではなかったろうから、「免職教授」の資格に於ては勝れていない。氏は高等学校時代に村山知義氏と並んで校友会雑誌に小説を書いていた頃から顔を知っているが、当時から典....
さしえ」より 著者:宮本百合子
いるのを、わたしはいつも感情にふれるものとしてながめる。 『働く婦人』三月号に、村山知義さんの「結婚」という連載小説がある。第六回の三月号の分には、一枚の大きい....
年譜」より 著者:宮本百合子
して、心臓衰弱に苦しんだ。この年はプロレタリア芸術家の転向の問題が注目をひいた。村山知義の「白夜」その他、運動と個性の分裂をモメントとして権力に屈したインテリゲ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
佐多稲子。 松田さん――松田解子。 原泉夫妻――中野重治と原泉子。 トムさん――村山知義。 山田さんの奥さん――山田清三郎の妻。 河野さくらさん――鹿地亘の妻だ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の頃の小説の題は皆一凝りも二凝りもこって居ます。高見順の「起承転々」「見たざま」村山知義の「獣神」、高見順は説話体というものの親玉なり。それから「物慾」とか「情....
落合町山川記」より 著者:林芙美子
ちの来客が多い。山田清三郎《やまだせいざぶろう》さんもこの辺では古い住みてだし、村山知義《むらやまともよし》さんも古い一人だ。また、私の家の上の方には川口軌外《....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ていない人々が全部である。すると私が会の名を記憶チガイしているのかも知れないが、村山知義氏などがこの会に所属していた筈である。 これがそッくり今日の二科会のデ....