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「村正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

村正の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
影と、忠実な下男《げなん》の治六《じろく》だけであった。彼はそのほかに千両の金と村正《むらまさ》の刀とを持っていた。享保《きょうほう》三年の冬は暖かい日が多かっ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
乗るのを待ち迎えました。 ここにいたれば、もはやただわがむっつり右門の、名刀|村正《むらまさ》のごとき凄婉《せいえん》なる切れ味を待つばかりです。やや青みがか....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
みのあばたの敬四郎とその一党でした。こやつは二番てがらの生首事件と、六番てがらの村正事件と、つづいて八番てがらほりもの事件に、つごう三回顔をさらして、三回が三回....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ら。え? だんな。遠慮はいらねえんだ。ちょっくら小手しらべに、正宗《まさむね》、村正《むらまさ》、はだしというすごいところをお目にかけなせえましよ」 「うるさい....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
したが、それよりも事件らしい事件のなかったことが気を腐らしたので、事実また前回の村正騒動が落着以来、かれこれ二十日近くにもなろうというのに、いっこう右門の出馬に....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
。 「いや、よく打ち明けくだされて、てまえも心うれしく存ずるが、おそらくその刀、村正《むらまさ》でござろうな」 すると、同時に石川杉弥がぎょッとなりながら、人....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
良の脇指なども良くないのでしょうね」と、直七は仔細らしく云った。 「吉良の脇指も村正《むらまさ》と同じことかな」と、半七はほほえんだ。「そこで、その脇指はどうな....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
の壁にかかっている沢山の名札の中で一番上の列の一番端にかかっていた「研究所長|鬼村正彦」と書いた赤い文字のある札を手にとって、その裏をかえすと、又|復の位置にパ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
緊要………橘守部「万葉集緊要」 古義………鹿持雅澄「万葉集古義」 美夫君志…木村正辞「万葉集美夫君志」 註疏………近藤芳樹「万葉集註疏」 新釈………伊藤左千夫....
青春論」より 著者:坂口安吾
所以であるが、逆に武士道から剣を律しようとして「剣は身を守るものだ」と言ったり、村正の剣は人を切る邪剣で正宗の剣は身を守る正剣だ、などと言うことになると、両者の....
西荻随筆」より 著者:坂口安吾
いた留守中、銀座に羽振をきかせていたアンゴ氏は最も優秀な手腕家で、モダン日本の木村正二が京都の僕を訪ねての話に、銀座のアンゴ氏は当時銀座有数の美貌の女給とネンゴ....
首頂戴」より 著者:国枝史郎
」 膝元に青竹が置いてある。取り上げた乞食、スッと抜いた。 「怖くはないかな、村正だ」 春陽にぶつかって刀身から、ユラユラユラユラと陽炎が立つ。 「怖いお方....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
う人々も哲学思想の興隆には少なからざる関係があったのである。その他福沢諭吉とか中村正直(敬宇と号す)とかいうような人々もけっして無関係とはいわれない。福沢という....
猫と村正」より 著者:小酒井不木
そうしたことが度重なった末ある夜、私が女の許へ行って居た留守中に、家に代々伝わる村正の刀で頸部をかき切って自殺を遂げたので御座います。 この村正の刀というのは....
皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
入ス。 また瀑布の欄に、 猪子鼻滝、所在木村字猪子鼻。高三十丈、闊七間。水源、本村正東皇開山烏帽子岳ノ中央ヨリ発シ、片品川ニ入ル。 という記事がある。猪子鼻は猪....